最近、キャッチコピーはより大事になってきた!
以前は、ブランド、プロダクトにとってネーミング(命名)がいかに大事かは書きました。
さて今回は、キャッチコピーについてです。
こちらも王道的記事というより、時世や個人の経験を盛り込んだ裏とか横情報みたいな感じです。
コピー制作のイロハの情報などはありません、あしからず。
まず、キャッチコピーとはなんでしょうか?
『キャッチ』とはその名の通り、『捕まえる』
『コピー』とは『文』です。
その名の通り、『一目で人を惹きつける文章がキャッチコピー』ということになります。
外国では、キャッチフレーズやスローガンと言ったりすることがあります。
また、仕事の現場(広告代理店や制作会社)では、タグラインと言ったりすることも。
■有名キャッチコピーを見てみましょう!
※これ系は和訳は難しいので、とりあえず適当にしてます
・マクドナルド
I’m lovin’ it - いま、まさに夢中
・タワーレコード
NO MUSIC NO LIFE - 人生は、音楽があってこそ
・日立
Inspire the Next - 次の世代に感銘を
皆さん一度は聞いたことがあるのではないでしょうか?
コンビニに入れば、数十、数百のキャッチコピーが溢れ、みな当たり前のように製品、会社にキャッチコピーをつけています。
それだけたくさんの会社や製品がキャッチコピーをつけているんだからそら超大事だよねって思っていただけると思うのですが、わざわざ記事にしたのは、最近は、新規事業やスタートアップにおけるキャッチコピーの重要性が増してきており、コピーの派生も増えるのではと思わせる勢いです。
キャッチコピーはなぜ新しいビジネスにとってより大事になったのか?
理由① サービス名・会社名は簡単にコントロールできないから
極論を言えば、会社名・サービス名がそれらを簡潔に紹介していて、強みや選ぶ理由まで表現されているべきなのかもしれませんが、短い社名・製品名の文字数ではなかなかできません。
加えて、時代が進むほどに、好きな社名、商品名、ドメインは取れません。これらは早いもの順で獲得でき、継続して保有し続けるのが普通だからです。
つまり、つけたい名前やサービス名はあるのに、すでに使われてしまっているため、わかりにくい名前を選択せざる得ない状況が今後もより強まるために、補足文としてのキャッチコピーが重要性が高まるのです。
理由② 国内で新規事業やスタートアップに注目が集まるも金がない!
先に挙げた、参考事例は皆さん知っていると思うし、素敵だと感じると思います。しかし、社名をとったとしたらどうでしょう。もし知らない会社に全く同じキャッチコピーがついていたらわかりやすいでしょうか?
有名なコピーは有名な社名があるからコピーとして成立しているという構造です。
これは他のデザインでもあるのですが、デジタルやUIデザインの進化と共に、デザイナーがデザイナーのために作るものより、デザイナーが顧客や対象者のために作る視点の重要性が周知されました。
つまり、元々街に溢れていたお洒落なコピーより実利のあるコピーが台頭してきたという新しい波です。
参考まで人、ユーザーセントリックの王者はgoogle、その逆がappleという感じですね。
どっちも天文学的に儲かってますが、安易に真似をするのはやめましょう(笑
理由③ 利用シーンの増加
キャッチコピーはこれまでは、お洒落なものをポスターに使うアート的な使い方が多かったのですが、ユーザーセントリック(顧客中心)思考により誰にでも理解できるものへと変化し、あらゆるシーンで活用されビジネスやある活動を強化する役割を努めることとなりました。
シーンとは、顧客に対する訴求、投資家への説明、SNSなどにおける新規獲得全て違う人ですが、
『いつもあなたは誰?何をやってる人?』と店で、会議室で、SNSで聞かれるときにスッとこたえる簡潔な自己紹介としてのキャッチコピーはより大事になったのです。
まとめ
昨今は、キャッチコピーを簡潔な自己紹介として様々なシーンで活用することが増えた。特に新規事業、中小企業、スタートアップは限られた自己紹介の機会でより鮮明に覚えてもらうことで、ブランド力を増すことができる。
大手のようにお洒落なキャッチコピーをぐっと我慢して、顧客と自社にとってわかりやすいキャッチコピーが台頭しており、それがキャッチコピー自体の利用の幅や価値を拡張している。
というお話でした。
今回はここまで。
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