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杉本さんのニシン蕎麦作った。ドライトマト2日目

ドライトマトは、中の水を逃さないように乾燥させる事が重要なのだろうなと思う。夜もしまわなかった。「発酵・腐敗・代謝」は進むだろうが、肉を腐らせる系の代謝はそもそも肉が無いので起こることはない(笑)。
しかし、トマトの内側の様々な生命は別な代謝物へと変化していくのだ。だから時間がかかる。単に水をすっ飛ばす訳ではないのである。

しわしわになってきておる。一時期、塩トマトとか結構ブームになったが、いつの間にか食べられなくなった。そういえば、おかえりマンゴーって言葉の響きが好きであった。

天然の乾燥工程は大変面白い。大変手間がかかるが、この美味しさは売っていない。

このお話の続きです。


本乾きの身欠ニシンを4日戻したのである。

4日間米の研ぎ汁で戻した。「お帰りニシン」である
番茶で30分、油と臭みが取れる。
相当にアクが上がってニシン臭い(笑)。
洗って、出汁醤油で煮付けることにした。
このくらいだと弱火で30分くらいで煮切ることができる。
蕎麦が後を追って、仕上がりが合うように調整である。
煮汁を残さないほうが美味しそうな気がしたので、最後まで行った。
ニシン蕎麦である。初めて食べたのは、新婚旅行で京都に行った時。その後数回身欠ニシンはチャレンジするが美味しく出来なかった。もう大丈夫。
朝から黙々と作り出した。いつもながらに妻は呆れておった。

かなり美味かった。また作ることにした。しかし、家では白米を余り食べないので米の研ぎ汁がなかなかない。
今までもそこがネックであったが、娘用に米を炊いた時に頂いたのだ。


小樽の蕎麦屋でニシン蕎麦を食べる杉本さん。第四話「死神」より。このシーン見てから食べたくて仕方なくなったのである。袋入りのニシンの煮付けも売ってはいるが美味しくないのは知っている。手間ひまかけなければ美味しいものは手に入らない。
ニシンの甘露煮だと言うが、あまり甘くしなかった。
美味そうな蕎麦屋さんである。

ニシンは庶民の食べ物である。かつて北で採れたニシンは、乾燥、塩漬けされて流通した。

伝統的な手法は意味がある。残念ながら乾燥の工程はすでに工業的であろうが。

#ニシン蕎麦
#ドライトマト

厨房研究に使います。世界の人々の食事の価値を変えたいのです。