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幸運な病のレシピ:「おかえりマンゴー」 「ただいまマンゴー」と言うと何とも言えない寂寥感がある。

「おかえりマンゴー」と言う食べ方を知った。ヨーグルトにドライマンゴーを一晩入れておくとドライマンゴーが別物になり、美味しいのだ。生のマンゴーではこうは行かない。チョット驚いた。

自分にピッタリの食事(=美味しさ)を探すというのは「幸運な病のレシピ的」なので、これは嬉しい。ドライバナナ、ドライパインナップル、干しぶどうやドライトマト(塩トマト)もいいいと思う。夢が広がる。

ヨーグルトは意外と料理に使うことが多い。肉を漬け込んでも柔らかくなるし、スパイスの強い料理にも使う(と聞く)。

美味しいものをたくさん食べたいから、毎回の食事を素材から作る。嗜好品(炭水化物や酒)も少しだけ楽しむ(今、禁酒中)。

ドライフルーツをヨーグルトに入れておくと美味しくなるというのは嬉しい。ビーガンの人には木綿豆腐でやればいいと聞く。

新しいおいしさを見つけるのは「新しい天体」を見つけると同じだと、僕の大好きな作家はいう(注)。

それは、新しい自分を見つけるということでも有るのだ。食物連鎖の中から未来の自分にとって意味のある「代謝系」を身体というコロニーに招き入れるということだ。なりたい自分を身体を操るマイクロバイオームは知っている。だから人は恋をするし、不倫もする、ペットにキスしても何とも無い、フグを食えるようになったのも毒キノコで死ぬのも、森羅万象の神々のおかげである。坂口安吾さんは「ラムネ氏のこと」で書いている

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市販の「フルーツ入りヨーグルト」は好みではなかった。

商品になっているフルーツインヨーグルトは好きでなかった。大量に処理されたフルーツはどうも気に入らない甘みがあり、どう処理されているか気になってあまり食べたくなかった。

かと言って、フルーツにヨーグルトかけるのも、どっちつかずで好みではなかった。ヨーグルトが水っぽくなって、甘みが足りない感じがするし砂糖をかけるのは好きでなかった。ところが、「おかえり」のヨーグルトだとほのかな甘さがマッチして、フルーツと一緒にしても美味しい。

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スーパーカップのミニと合わせてウリ科のメロンを一緒に食べた。メロンより、こちらのほうが好きなのは貧乏くさいから秘密である。アイスはただ食べるとはにしみるのでヨーグルトで少し溶かしてから食べる。

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この間、「ただいまマンゴー」と言い間違えた

「お帰りだ」と乾燥、砂糖漬けされたマンゴーを呼び戻した感があって素敵だ。辛い旅路をたどった末に素敵な自分を取り戻したような、歳月が磨き込んだ美味しさが現れたような感がある。長い旅から帰ってきた古い友人と出会ったような、旅立つ前の荒っぽい甘さが控えめな風味に変わったような素敵さが有る。

「ただいまマンゴー」となると、くたくたになった自分が、家に帰って冷蔵庫の中のヨーグルトに話しかける様に聞こえる。何とも言えない寂寥感がある。マンゴーはなんと言葉を返してくれるのだろうか。

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世の中の流行りなのだろうか

先日、これを作るためにスーパーでドライマンゴーを探した。ウロウロしたが見つからず、時に店員さんに聞いた。

店員さんと一緒に店を歩いている時に。「お帰りマンゴー」と言う食べ方が有ると話して、探した。店員さんは何処か端っこの方からドライマンゴを持ってきてくれた。

妻が今日スーパーに行ったらヨーグルトの売り場にドライマンゴがおいてあリポップが置かれていたそうだ。

フルーツインヨーグルトを単品で売るより利益性が高いのだろうか?そもそも買う層が違うのだろうか。世の中で流行りだしているのだろうか?

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ヨーグルトの思い出といえば母の笑顔

2015年の始めの頃、母が毎日おいしいというので、何が美味しいと聞いたら、あの白いのが美味しいという。毎日苦労して作っている料理を褒めるかと思ったのだが、「あの白いの(=ヨーグルト)」がおいしいという(笑)。少し前から便秘対策に毎日ヨーグルトを食べてもらっていたのだ。80歳前後になって生まれて初めてのヨーグルト体験だった。2つ椀に盛って持っていくと両方とも母が食べて少しだけ父も食べていた(笑)。

その流れで、2016年に母が亡くなっても父には毎食、必ずヨーグルトを出した。母が大好きだったから父も食べるようになっていた。なにか果物を入れるようにしていた。いつも嬉しそうに食べてくれていた。

父は通じは良かったようだ、一回だけ浣腸を買ってきてくれお言われたことが有るが、その後何も聞かないままに3月に91歳で亡くなった。

父が亡くなってからしばらくヨーグルト見るのも嫌だったが、なんか食べじ始めている。父が生きている時に食べさせてあげればよかった。

食の思い出は忘れられない。

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「新しい天体」に言及しているブログ、なにか発見した日のようだ。


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幸運な病のレシピ
厨房研究に使います。世界の人々の食事の価値を変えたいのです。