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幸運な病のレシピ:「汁」 定番を作ろう。

「分子矯正栄養学的」に言うならば、ヒトの細胞も、牛豚猿犬猫の細胞も何ら違いはない。豚のインスリンが人に効く事を考えれば「食物連鎖」空間にいる生物は他の生物の細胞の代謝系を自分に作り変えるのだ。ウイルスさえも細胞に入る鍵を持っているのだから、私たちの親戚なのである。

タンパク質の窓があいた脂質の膜」の水筒に入った「数億のタンパク質と脂質(酵素)の水溶液」こそが重要なのだ。栄養学の定義するたかだか40種類程度栄養素(分かりやすい欠乏症を生む)を十分取っていればいいというのは間違えだ。

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毎日作るとなると皆苦労する。バラエティに富んだメニューを考える。スーパーに行けば「野菜一つでプロの味」と銘打ってあるレトルトが並び、新製品が目白押しだ。豆乳鍋、キムチ鍋、水炊き、柚子胡椒鍋、ピェンロー鍋…片端から食べても一週間は持つ。しかしいずれ飽きる(笑)。

そして、とにかく美味しい。まさにお店の味なのだ。ではどこが問題なのか?量が少ないのである。満腹になるには「ごはん」が必要なのだ。その食卓は満腹テストに合格していない

満腹テスト:僕児は自分の身体のサインを大事にする。好き嫌いとか塩っぱさ、油っぽさは分量ではなく自分がどう感じるかを大事にする。しかし、嗜好品(酒、砂糖、炭水化物、セックス)は別だ。これはとにかく身体が望む。何よりも優先して欲しがるのだ。我慢できたものではない。食事にが十分であるかは嗜好品を除いて満足できるかを自分の身体に聞く。問題はその後である。満足したあとで別腹にデザートは入る。「健康に悪い」とは考えないことである。嗜好品は「心」に良いのだ。嗜好品を食べない心になるには現実が変わる必要がある。

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毎日夕食には定番の「汁」をつくる。「身体というコロニー」で基礎的に必要な生命をこれでいただく。何もなくともこれだけでいい。テイクアウトやパスタや弁当なんかを食べるときも「汁」を作っておけばホッとする。余った汁は冷蔵庫入れて翌日に仕立て直すことも出来る。

味付けはシンプルに醤油か味噌に顆粒だし。手順は決まっているから時間も読めるし材料もいつも何かある。

何よりも手順が一直線なので、材料を刻みながら煮ていけば出来るというのが嬉しい。とにかく止まらないで出来上がる。

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1)冬は白菜、夏は青梗菜、時々キャベツ、時に大根がメインに収まり。どっしりと味を吸って硬い組織の間に味を持ってくれる。

2)人参の細切りを必ず入れるのは僕の趣味、ゴボウや里芋は味を引っ張るので覚悟を決めて。ジャガイモはトロミが出るので脂質の多い肉と相性がいい。具沢山の肉じゃが・カレー(野菜3倍ルー半分)は大好き。

3)キノコは味合いを深くするのでお好きなものを。エノキは少々、マイタケをチップで安い時に買っておいて、椎茸は細く切ったり、丸のまま入れればオデン風になる。

4)季節のものは興が入る、蕗、タケノコ、ミズ、ミョウガ、スーパーでも道端でも見かけたらチョット足を止めよう。

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5)お肉は、「しゃぶしゃぶ肉」を最後に散らす。鍋の表面を覆うように並べてあげる。お椀の高さに汁を作っておけば、一盛りでどのくらい肉が入るかわかりやすい。イカや鶏肉を入れるときは湯がいたほうが美味しい。アクが出ないように工夫する。ひき肉を入れても嬉しい。チリチリまで炒めてスープを足すのもよし、最後にちらしてふわふわ感を楽しむのもいい。

油が多いとときはカタクリでトロミを入れると上に固まらない。とにかく、練習するに限る。失敗を忘れず成功に甘んじること無くヒネリを入れる。そしてともに食べる家族を想う

味を決めるのはここ。塩味を吸う野菜も多いからかならず味見をして頂戴

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6)ガラッと煮えたら最後は「葉物」生でも食べれるものだから加熱は最低に。ホウレン草や小松菜、ナバナ、「青梗菜や白菜の葉の部分」さっと乗せると彩り艶やか。


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厨房研究に使います。世界の人々の食事の価値を変えたいのです。