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人生痩せたり太ったり:寝ている間に僕は痩せる。

ケトン体の代謝(ATP<->ADTP+Pのリサイクル)で呼気の酸素は二酸化炭素と水(おしっこ)に変わる、リサイクルされたATPでタンパク質はブドウ糖に変わる(糖新生)。だから炭水化物を取らないと、夜におしっこをして痩せる。

生まれた時は3kgがむしゃらに生きてきた20代、気がつけば120kgに成っていた。糖尿病と宣告されて、「カロリー栄養学」を学び、3ヶ月半で35k痩せた。この時は、肌がパサパサになり心臓が突然ドキドキしたりで、明らかになにおかしくなって来ていた。

その後は丸元淑生先生の著作などから、オーソモレキュラー(分子栄養学)を知り、玄米食を始めた。そして結婚したと思ったら、会社が倒産して、独立して20年が過ぎた。この間に体重は100kgから80kgの間を何ども往復した。

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睡眠ダイエット(寝ている間に痩せる)と言う発見

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夜、トイレで目が覚めるのは夜尿症であるとか、糖尿病の場合は「ブドウ糖が閾値を超えている時」に起こる事が知られている。酒を飲んだときも起こる。その時は、たいてのどが渇いている(口乾)。糖尿病真っ盛りの頃は口の中が乾燥してバリバリ音が出るくらいひどかった。ところが、今は全く口乾きはないのだ。

しっかり寝ているとき(5:52->7:15)のほうが落ちがいいような気がするが、これは他の原因もあるかもしれない。腎臓での水分の尿への汲み出しだけでなく他の要素もある可能性は高い。特に暁現象との兼ね合いを考えたい。実際血糖値の変動と合わせて観察すると面白い。

前日の朝は96.9kだったので少しバックしているかと思うが、水を少し飲んだだけで変わるので、あんまり細かい数字で一喜一憂はしないほうがいい。

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2017年-2018年に寝ている間に痩せるということを発見した。とにかく驚いた。かなり厳しく炭水化物を食べないで血糖値を毎日は計っていた時期だ。

「運動して脂肪を燃焼させる=出るカロリーと入るカロリーの差分が体重」というのがダイエットのドグマである。ところが、僕の身体はそれに当てはまらないのだ。何も運動していない時に痩せるのだ(僕が痩せるための運動否定しているのもこのためだ。)

「食事とトイレ」を間に体重を測ってみた。食事は、それ相応に体重が増えて、トイレに行くと減る。これは当たり前だ。そして運動で減るはずだと思っていた。ところが、そうではないのだ。夜寝る前の体重はある程度多い。その日の朝に比べて1kg程度は多いのである。しかし、寝ている間に2−3回トイレに行ってその結果前日の朝より300g〜500g少なくなるのだ。

寝ている間に痩せるというのは観察されているようで説明しようとしている本も出ているがどれも納得の行く説明がない。

「寝ている間に痩せるホルモンが出る」とか言われても、なぜ出るのか、どうすればそれを毎日続けられるかの根拠と観察がなければ「神様が痩せさせる」と言っているのと同じである。

実際、明け方は「成長ホルモン」と同時に「インスリン」が出る。(暁現象)アクセルとブレーキを一緒に踏んでいるようなものだ。僕はII型でインスリンが出ないので血糖値が20mg/dl程度高くなる。それでもその高さで並行する(累積して上がっていかない)ので筋肉や脂肪組織にブドウ糖は吸い込まれているのかもしれない。

まずは説明はいいから自分の「身体というコロニー」で何が起こっているのかを知ろうと持った。

夜中に起きるたびに体重を測った。そもそも、夜中に起きるようになったのは炭水化物を食べなくなってからだ。何らかの因果関係が有ると思っていたのだ。


代謝の本を読んでいくと色々なことが分かってきた。同時に医師の書いた健康本がいかに間違えているかもわかってきた。どの医者も、運動してカロリーを消費しなければ痩せないの一点張りである。けど僕は運動していない夜中に痩せている。

1)一番の前提は炭水化物を取らないこと。

炭水化物を取らないでいると当然ブドウ糖は無くなる。肝臓には100g程度のブドウ糖が有るが、10時間くらいしか持たない。ブドウ糖が無くなると低血糖で死んでしまうので、肝臓(だけ)で「糖新生(とうしんせい)」が行われてブドウ糖が作られる(注)。

しかし、ブドウ糖がないので困っているのに、糖新生をするエネルギー元にブドウ糖を使うわけには行かない。「ATP<->ADTP+Pのリサイクル」をしなければ糖新生は出来ないのだ。

そこででてくるのが「ケトン体(ご存知)」である。ケトン体は細胞と細胞の間で「炭素と水素」を運ぶコンテナである(ブドウ糖より効率が悪い)。

ケトン体は細胞の内側で「アセチルCoa」と言う代謝物に代わりる。この代謝物はブドウ糖が無気呼吸で代謝されたものと同じである。、ミトコンドリアでの「ATP<->ADTP+Pのリサイクル」の材料になる(入り口の代謝物だ)。この代謝はいろいろな細胞の中で行われるが、効率が悪いし速度が遅いためにメインのエネルギーのリサイクルとは言えない。

もし脳でこれができるならば、低血糖で年間4万人(要出典)も入院することはない。ミトコンドリアを持たない細胞(赤血球:20兆個の細胞で、血管の中を循環する寿命120日である)では当然行われない。

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2)糖新生がブドウ糖を作る

この時期の食事は炭水化物を抜いていた。ブドウ糖は「身体と言うコロニー」でエネルギーの通貨として使われている。血液に放出されたブドウ糖は身体のあらゆる細胞(注)に取り込まれてエネルギーとして「ATP<->ADTP+Pのリサイクル」を行うことになる。

ブドウ糖はガソリンのようなタイプのエネルギーではいない。炭素と水素を安全にミトコンドリアまで運ぶコンテナだ。そして、「ATP<->ADTP+Pのリサイクル」を行って吸気で運ばれた酸素と結びつき安全に運び出される。

肝臓は常に身体で「ブドウ糖が不足」しないように監視している。たくさんのことをしているので、貯蔵されているブドウ糖を使う。そして夜寝ている間にフル稼働で糖新生を行っている(注)。


今の僕の食事

糖質制限が劇的に体重を減らすことが分かられて当時は大騒ぎであった。当時糖尿病学会は「カロリー悪人説」で固まっていた。そこに糖質制限をいいねという連中がやって来たのである。

両者の戦いはあっけなく終わる。医薬品メーカーやスポーツジムが金を出し始めたからである。かくして、フェイクフードや安直なブロッカーがアハバをきかせ、ますます食事の重要性は忘れられていく。


今、僕は糖質制限には否定的である。

単に「血糖値や体重」という検査値に引きずられすぎているのだ。そして炭水化物は魅力的だ。

糖質をカットした食事というと、僕の食事のように素菜からつくりながら、炭水化物以外でお腹いっぱいにする食事であるか、糖質を食べた気にさせるフェイクフードであるかどちらかだろう。

フェイクフードは長期的で単純な因果関係の見つからない欠乏症を生むと思っている。この50年間で現れた様々な災厄はそれで説明できる。

無理に糖質をシャッタアウトしたら何処かに歪みが来るに決まっている。それがリバウンドなのだ。今の僕のように「飲酒依存」から抜け出せないのは現実との問題がある。なんで禁酒が続くのかが面白い。note連載のおかげかもおしれない。

美味しくて、満足できて、少しだけ我慢しても大丈夫な食事を作ることが大事だと思っている。それが「幸運な病のレシピ」なのだ。僕は気がつけて幸運だった。

アートボード 1のコピー

正しい食事というのは自分にとっての正しさを探すという意味である。僕にとって正しくて、ヒトの代謝系は一人一人、まるで違う。自分自身にとっての正しさを見つけなければならない。家族の食事を作るときも一人ひとりのことを思いともに生きるのだ。

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肝臓(だけ)で「糖新生(とうしんせい)」が行われてブドウ糖が作られる。

糖新生に関しては誤解が多い。「筋肉を溶かすからタンパク質が足りなくなる。」系のロジックである。これは糖尿病のII型の人がドンドン筋肉がなくなっていくのなどから類推されたものだ。

そもそも、筋肉(随意筋=骨格筋)はタンパク質の貯蔵庫としての役割が大きい。毎日5%〜20%のタンパク質が筋肉からは放出される。どんな人でも、もし、毎日同量のタンパク質が再構築されなければガリガリに痩せてしまう。

骨格筋とは、骨と骨を(ケンで)繫いで、骨格を動かす筋肉である。平滑筋と言われる。心臓の筋肉は平滑筋だが骨を動かさない。これに当てはまらないし、自由に止められない。耳を動かす筋肉なども顔もは有るが多くの人は(猫のように)耳を動かせない。皮膚の表面に広がっている筋肉は、毛を逆立てたり、摺るがよくわからない、今度調べます(鳥肌て筋肉なのだろうか?)。それ以外の筋肉は横紋筋と言われる。血管(動脈と静脈は3層に重ねられたチューブのようなものだ)、腸は生きている間止まらずに(脳とは関係なし)にウネウネしている。

身体全体からみたら随意筋のタンパク質などたかが知れているのである(脂肪を除いた重量の半分を占めて入るのだが....)。筋肉量を増やすと基礎代謝が増えるなどというのも医者の妄言である。皮膚は毎日100gずつシート状の細胞を脱ぎ捨てる、10万キロのうちの5000kmにあたる動脈と静脈は不随筋が一秒も休まず動いている、心筋は肺に血液を送り込んで一生の間で65億回の脈動する、胃や腸は一秒も休まずウネウネしている(笑)。

随意筋はブドウ糖に余分がある時に、インスリンが許可を与えてブドウ糖を取り込んで、タンパク質は再構築される。同時に筋肉内にはブドウ糖が取り込まれてグリコーゲンとして貯蔵される。300g程度あるという(肝臓のグリコーゲンは100gだからかなり多い)。しかし、残念ながら貯蔵されている細胞の中でしかグリコーゲンは使われない。細胞外にブドウ糖としては放出されない(それは肝臓だけだ)。

血液に放出されたブドウ糖は身体のあらゆる細胞に取り込まれて.....

「筋肉と脂肪」以外の細胞はすべて(何のためらいもなく)ブドウ糖を吸い込んで「ATP<->ADTP+Pのリサイクル」に使う。

よく覚えておいていただきたい。タンパク質は筋肉にも使われるが、最も重要な使いみちは、「細胞の部品としての役割」、と「細胞の間やり取りに使われる「言葉」なのだ。ムキムキの筋肉は外見的には素晴らしいかもしれないが、ムキムキの人が癌にならないか?認知症にならないか?プロテイン飲んで筋肉をムキムキにするのはいいことかもしれないが。身体の他の細胞がボロボロでどうするね。

そして夜寝ている間にフル稼働で糖新生を行っている。

糖新生は脂質を肝臓に集めて「ATP<->ADTP+Pのリサイクル」を行い、そのATPを使い「糖原性アミノ酸(五炭糖)」を利用して「ブドウ糖(六炭糖)」を作る。できるだけ他のことはしたくないので、寝ている間に行うのだ(と思う)。というのも、一日のサイクルの間のいつ糖新生が行われているかという研究は見たことがない。

しかし、肉食獣は一日中寝ている。ライオンやヒョウなどは肉しか食べないのにブドウ糖はしっかり使われている。彼らも糖新生を行っているのだ。

おそらく牛のようなルーメンで細菌に草を食べてもらい、その細菌を食べる哺乳類も同じだろうと思う。だから、魚の粉砕骨を飼料にして食べさせて1/3の期間で精肉にする。コーンも食べさせはするが......シマウマやコアラのように特定の炭水化物の消化酵素を持っている生命とはチョット違うのだとは思う(要出典)。

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この記事に書いた事を別な角度から書いております。世の中は難しい。


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厨房研究に使います。世界の人々の食事の価値を変えたいのです。