なぜ足がつるのか、血糖値を測ってみた。細胞は脳の操るパーツではない
身体は、意識が操るパーツなのだと考える方々がいる。国民は政府が指示する通りに、社員は社長の指示のとおりに、生きればいいのだという考え方とも同じくする。教室では生徒は先生の言うことさえきいていれば幸せになる。家庭でも、親の言うことをきいていればいいのだと育てられる。医師の言うことは正しくて、食欲に負けて食いすぎるから生活習慣病になると言われる(笑)。
僕はそんな考え方は気に入らない。
なぜ足がつるのか
酒を飲むと足がつる。医師は納得の行く説明をもっていない。脳からの神経が誤作動するのだというくらいである。
先日、つった時にもしかしたら血糖を筋肉組織が取り込もうとしているのではないかと考えた。
しかし、実験するのが難しい。何せいつ起こるか分からない(予想はつくが)。おまけに物凄く痛い。
よくインスリンが無いと細胞が栄養を取り込めないというが、嘘である。インスリンは筋組織と脂肪組織にブドウ糖を取り込む許可を与えるのだ。それ以外の細胞は皆必要なだけ取り込むのである。
インスリンは脳細胞が低血糖で壊れないように膵臓で分泌され5分で分解される。いくつもの身体の部分から分泌されるホルモンやサイトカインうを参考にして、どれだけのブドウ糖を筋組織と脂肪組織に割り当てるかを判断している。
「脳が指令」をしているわけではない。別に脳から膵臓へのホットラインなどはないのだ。膵臓(β細胞)は「身体の内側の海:血液+間質液」と接しているだけなのだ。そしてその海の様子を知りインスリンを分泌する。
絶好の実験のチャンス到来
僕は運のいいことにII型糖尿病患者である。ラーメン一杯食べれば血糖値は300mg/dlを超える。普通の人は何食っても140mg/dl以下である(注)。
なので、足がつった時に血糖値を測ればいいのだ。ちょっと仕事で詰めていて、くたびれたので、酒を飲んだ。普段は買わないのだが半額のお寿司を食べてみることにした。実験のためである。
いつもの夕食は、炭水化物無しで汁を3倍くらい食べる。もつ煮と豆腐の佃煮、天ぷら(昼に作った)。カキフライも買ったが、それなりの味である。自分で丁寧に作るほうが美味いのは当たり前である。やっぱ、お寿司は美味しい。
この記事の続きです。足のつりにはこの漢方が効きます。
足がつり始めた
4時位に来てくれた。お待ちしておりました。
しかし、足がつると動けなくなる。右足の上からしたまで、ちょっといつもより控えめにきた。ガンガン痛んで伸ばせない。苦しみながら椅子に座って、血糖値を測った。痛みが始まってから5分ぐらいあとだろう。
さすが、糖尿病おそらく、250mg/dlぐらいになっていただろう。僕は酒を飲むと上がり方が緩やかになる。
トイレに行って、用を足した。オシッコからブドウ糖が漏れ出していないかテステープでは測ってみた。出ていなかった。
つまり、この15分くらいでの血糖値の低下は、足がつったために起こったのである。
そして2時間後、また血糖値が戻ってきていた。この現象はよく起こる。明け方は血糖値が高くなるのだ。暁現象という。
足もつりだして目が覚めた。2段階攻撃である(笑)。運動でも起きることだが、一旦血糖値が落ちても、少し経つとまた戻りだすのだ。このプロセスは面白い。
今度は左の腿が主力となり痛む。立てない、苦しい。水を飲むと良いというが、机の上の水は品切れだ。
トイレに行って小便をしたが、やはり小便には糖は出ていなかっった。20分後には161mg/dlまで落ちた。
僕は300mg/dl程度まで上がると糖が出る。180mg/dlくらいから出る人が多いようであるが、その辺は血糖値エリートなのである。
インスリンの許可がなくとも筋組織はブドウ糖を取り込む裏技を持つ
筋肉細胞は、運動するとインスリンの許可がなくともブドウ糖を取り込むのだ。明け方の高血糖は、筋組織(もちろん他の修復などで必要としている細胞)にブドウ糖を取り込ませるために起こっていると僕は考える。しかし、僕のインスリンの「基礎分泌(常に分泌されているインスリンお量)」は少ないために1時間で10mg/dl程度しか下げない。「追加分泌(食事などで体内に入ってきた時に分泌される量)」もかなり少ないと思う。
水泳をすると僅かな時間で60mg/di程度は下がる。
実験から導き出された僕の仮説
筋肉を構成する細胞が、ブドウ糖を取り込むために自律的に運動をするのが「痙攣」だと仮説すると説明がつく。
青年期に足がつる現象は、身体が大きくなろうとして筋組織が「ブドウ糖」を必要として起こる。トライアスロンなどの激しい運動をした時は細胞内のブドウ糖のキープが切れるために取り込もうとする。老人性の痙攣は、おそらく身体の再構成のために起こるのだろうと思う。
老人、青年のように一定の時期に起こるというのも面白い。僕はメタモルフォーゼという概念をここで援用したい。外骨格の生命は大きく変わるが、そうでない生命も常に変わり続けると考えると納得がいく。
筋組織の中には、300g程度のブドウ糖がグリコーゲンとして保存されている。これは急な運動の時に必要となるからである。肝臓には100g程度が保存される。食事由来のブドウ唐は(普通の人は)インスリンが許可して取り込まれるか、中性脂肪に代謝されるために高くならない。
身体というコロニー論
DNAは全体の設計図ではない。個々の細胞が「周りの海」に対してのどう反応するかと言うルールが決められたものだ。社会においても、政治家や大学のセンセイが指導して社会が成り立っているのではない。個々の人間に内蔵するルールとプロトコルがこの社会を形つくっていると僕は考える。
社会を変えるには個々の人間の内面と、個々の人間の「社会はこうあるべきだ=振る舞いのプロトコル」が変わらなければならない。そうすることで社会は維持される。
それが出来なかったら(今の時代のように)、多くの遺跡文明のように、社会はテロで滅びるのだ。国を守るのは軍隊や警察ではない。一人一人の内にあるこの社会を守りたいという気持ちである。
内部告発というのはテロの一種なのだ。昨今の政治家や官僚に対しての告発はどう考えても内部告発である。今の日本もアメリカもテロ大国なのだ。
ホッブスは、自然状態を「万人の万人に対する闘争」と定義した。そしてその混乱を防ぐために「王」に自分の権利を制限することを許したと考えたた。君子は立派で、自分たちに平和をもたらしてくれるのだから、言うことを聞くべきだと考えたのだ。
まさに今の世の政治家や社長が思っていることである。
僕は「自然状態では社会が成り立たないと考える事」が間違えていると思う。この時代の思想家はいかに権威が生まれるのかということを考えてばかりいた。
宗教から権威を奪った王様(神殺し)が自分が正しいと「専門家」に言わせていあのである。
この辺も今と同じである。今も昔の「インチキ叔父さん」っていうのは、金をくれる連中のために踊る。
私達は、フリーライダーを許さない「律」を持ち、それはイジメやパワハラの源である。同時に他人を慈しみ助け合おうとする心も持つ。国家ができなくとも自律的に生きていたのだ。これは多くの文化人類学者が今生きている私達の社会に見る。問題は、自分の欲望が金で買える世界のあり方にある。しかし、僕だって金さえあればと思う。問題は自分の内側に有るのだ。
脳からの指示で足がつるのではない。血糖値が高くなって、その時に筋組織がブドウ糖を必要としている時に自発的に「痙攣」を起こしてブドウ糖を取り込むのだ。インスリンが足りなかったり、もっと他の要因が有るのかもしれないが、脳が指示しているのではない。
細胞は、それ自身の内側に「律」を持っている。
痙攣していたいというのは身体の意識である。今はそこを考えている。
この仮説は、「自動車の運転ルール」のようなものだ。ルールさえ知っていれば安全に運転することが出来る。そして、街全体の設計図などは必要はない。歳を取るということ、死ぬということをどう考えれば良いのかについての示唆に富む。
医師や研究者が持っている生命のイメージは恐ろしく貧弱だ。そんな奴らの妄言で命を短くするのはまっぴらである。
もう一つの仮説は、酒飲んだことを神様が怒っているというもの、天罰を下してくれる神様が入れば良いのだが。
そんなことを「痙攣」の激痛の中で考えた。もっと考えなければならない。
仕方ない、世界のために今日もいっぱい飲むか。
普通の人は何食っても140mg/dl以下である(注)。
というか、一定量のブドウ糖を飲んで2時間後に140mg/dl以下になったた人を普通と呼んでいるのだ(基準はよく変わる=しっかりとした理論がない)。
血糖値がそれ以下だと、薬で低血糖を起こすリスクが良いきいから病気ではない(境界線型)と呼ぶ。
しかし、ブドウ糖が多くの致命的な臓器の損傷の原因であるということは「分子生物学的な機序」がみつかっていない。見つかっていればすぐによく効く薬が売り出される。
2010年くらいまでは、すぐに見つかるだろうと言われていたが、全くその気配もない。やっぱりアイツラは、インチキ叔父さんである。
高血糖が合併症を引き起こすと考えられていたのは大昔のことである。
僕の「幸運な病のレシピ」は、「乾燥濃縮抽出の工程」を経たドックフードみたいな食事が「深刻な合併症」を引き起こすと思っている。1960年代に注目されていなかった病気がこれだけ蔓延したのだから、社会の変化を見つめなければならない。そして医薬品メーカーにとっては邪魔な論説である。
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厨房研究に使います。世界の人々の食事の価値を変えたいのです。