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確実に書類通過率が上がる履歴書・職務経歴書の書き方 Part.2

今日は以前書いたトピックの続編を書いてみようと思います。

因みにこのトピックを書こうと考えた理由を少しご説明すると私は20代中頃から現在に至るまで定期的に転職エージェントと連絡を取り合い、その都度、彼らのアドバイスを受け履歴書・職務経歴書を更新してきました。ですので今回は複数のエージェントのアドバイスをもとにこれは説得力があるな、と思ったものを厳選してご紹介できると思い本トピックを立てています。

はじめに

先ず、当たり前の話ですが履歴書・職務経歴書は、自らをアピールする為の唯一にして最大の武器であるということを再度、意識するようにしてください。

つまり、記入を始める前に企業側の採用担当者が提出した書類を見て自らをどう評価するかという視点をもつことがとても重要です。

具体的には

「企業側がどのような人物に最も興味を示すか」

という点を踏まえて、自らの職務実績、保有スキル、保有資格等を企業の募集要項に寄せていくという作業が必要になります。

理由としては採用する企業側として「この候補者を次の採用ステップに進めよう。なぜならこの候補者の○○という点が我々が最も必要としている△△というニーズに合致するから」と明確なロジックを必要とするからです。(特に採用側もグループとして仕事をしていますので周りの納得を得る為には「直観」ではなく「だれもが納得しやすい根拠」を欲しています)

つまり、書類の段階で他の候補者と比べて自らが最も採用すべき人物と”思わせる”必要があり、ビジネスマンとしての総合スペックが高い=内定率が最も高いというわけではない、という点を理解して頂きたいと思います。

それでは具体的な作成ポイントを順に解説していきます。

具体的な作成手順① 客観的視点に立った業務の棚卸

上記のように書きましたが先ずは、自らの武器は何なのかという点を纏める必要がありますので、第一歩として自らの業務の棚卸をしましょう。手順としては

①これまで携わった業務を全て書き出す。

この段階では単にこれまで携わった業務をすべて洗い出してみてください。例えば経理担当者であれば、現金管理・月次決算・監査対応・決算業務早期化(業務効率化)・新会計システム導入・国際会計基準導入・コストダウン等、経験してきた業務を全て書き出しましょう(ここまで何でもやっている経理担当者はまれかと思いますが、、、あくまで参考と思ってください)

②その中でいわゆる作業(ルーチンワーク)は除外する。

上記業務ですと現金管理・月次決算・監査対応までは単純(繰り返し行われる)作業ですので最低限の記載のみに留めましょう。そしてアピール度が高い(解決策を探しながら取り組まなくてはいけない)決算早期化(業務効率化)・新会計システム導入・コストダウン等を残します。

③それぞれの項目で、問題把握・課題抽出・対応策検討・実行の流れを、なるべく客観的な視点(数値を使って)文章に纏める。

読み手側の理解を深める為に自分がアピールしたい職務経歴について時系列順に

①問題把握(当時なにが問題だったのか)

②課題抽出(問題点のなにを改善すれば解決をみこめるのか)

③対応策検討(課題の中でも重要なものはなにか、また費用・時間的な制約の上でなにがベストの選択かを検討)

④どのように実行したか(選択した対応策の実行時は具体的にどのような点を気を付けたか)

のように読み手の理解が深まりやすいように文章を構成していくという意識を持ってください。


具体的な作成手順② 得られた成果は必ず数値で表現する。

前トピックにも少し記載しましたがどのような職種であってもアピールしたい自らの成果は、必ず数値で表現してください。また、表現方法は文字だけではなく読み手の理解度が格段にあがる表やグラフをつかうことも検討してください。

理由として、仕事とは詰まるところ結果のみが重要であり、結果とは数値で表されるべきものだからです。特にどの業界であってもマネージャークラスの人材は常に数値を基に業務を遂行している為、例えば職務経歴書の実績欄に「〇〇により、売上・利益・シェアの向上に貢献」とだけ記載されていても読み手には響きません。

なぜならマネージャー(読み手)の頭の中には「それは対前年比?計画比?」「取り組みと利益向上の明確な因果関係は?」と疑問ばかり浮かび、余計な質問をさせる面倒くさい候補者(部下にはしたくない候補者)と思われてしまうからです。

従い、アピールしたいことについては数値で表現することを徹底してください。

具体的な作成手順③ 次ステップである面接対策として最もアピールしたい項目はあえてシンプルな記載に留める。

これは今まで記載してきた点と逆のことを言っているのでは?と思う方もおられるかもしれませんがそうではない為、下記の御説明に少しお付き合いください。

ここでお伝えしたいことは、上記に記載しているルール(わかりやすく読み手に伝える・数値で結果を表現する)を守りつつ、読み手が、応募者の具体的な役割や当時、苦労したことを聞きたがるようにあえてシンプルに作成する部分を作ってみてください。という事です。

(少し分りにくいかもしれませんので後日、私の職務経歴書を公開しようと思います)

理由として、シンプルな記載にし、面接官をそのアピールしたい項目に「おびき寄せることで」書類選考の次ステップである面接を有利に進めることが可能となるからです。よく「面接時が苦手だ 」や「 上手く答えられない」というご質問を頂きますが、その対策として応募者の唯一の武器である職務経歴書にあえて「罠」を張り、面接時に最大限自らをアピールできる準備を仕込むことをお勧めします。

とは言え、では思惑通りに質問されなかった場合はどうするのか?という疑問が湧くのが当然かと思いますので詳しくはPart3で記載したいと思います。

本トピックまとめ

いかがだったでしょうか? 最初は少し難しく感じられるかもしれませんが

「企業側が興味を示す自らの専門性や得意分野」

「企業側が自分を採用するメリット」

について、自己分析やこれまでの上司からの評価を基に今一度練り直してみてください。自らを深堀することで面接対策にもなりますので、とてもお薦めです。

それではここまでお読み頂きありがとうございました。


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