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外資系企業で働くとは具体的にどういうことか Part.1


1.はじめに

こんにちは、今日は外資系企業で働くとはどういうことなのか、という点を私の経験談や友人からの情報をもとにトピックを纏めてみようと思います。

ただ、本トピックでは外資系企業といっても具体的には欧米発祥の企業のことを中心にご説明していきますのでご承知おきください。(私としては欧米企業よりアリババやインドのタタグループ等アジア系企業で働く日本人の方の話を是非、聞いてきたいと思っているのですが如何せん知り合いがいない為、全く情報がないです。もし知り合いをつくることが出来れば追記したいと思います)

それではご存知のことも多いかもしれませんが、私がお伝えすべきだと思う外資系企業の特徴を順にご説明していきます




・首切りのリスクは常にある。

これはドラマや映画等である日突然解雇されるというシーンを見たことがある方も多いと思いますが、ほぼほぼあのような感じで突然首を切られます。そして恐ろしいことに事業不振や本人の低パフォーマンスという理由だけでなく、買収に伴う組織再編等でも容赦なく首切りが行われるので突然解雇される可能性は常にあります。

尚、実際は首を切る2か月ほど前から首切り専門の人事コンサルタントと相談を重ねながら合法的に首切りの準備を進めていきますが、多くの場合、本人が自らが解雇されることを知るのは解雇予定日当日です。

因みにアメリカをはじめ外資系企業は簡単に社員の首を切れると思われている方も多いと思いますが、実際には解雇通知後、不当に訴えられないよう解雇までに一定の手順を踏む必要がありそれなりに煩雑です。

あと話が少し逸れますが解雇通知時に取り乱したり暴れそうな人を解雇する場合、人事コンサルタントはガタイのよいアルバイト?を連れてきたりします。。 私は実際にそのような場面は見たことはないですが上記コンサルタントはそのような修羅場を踏んでいるんだろうな、、と何とも言えない気持ちになりました。


・日本で外資系企業に入社=海外勤務の可能性が高い という訳では全く無い。

これは多くの方が勘違いされているのですが、そもそも外資系企業にとって日本法人は世界中にある支店の一つに過ぎず、そこでの採用は多くの場合、その国で働くローカル従業員の採用ということになります。従い、余程、職位が上がり多くの人材をマネジメントする立場にならなければ海外への異動のチャンスはそこまで多くはないです。

但し、(コロナ前の話ですが)海外出張等の機会は多いですし、もし他国において希望するポジションが空いていた場合、受け入れ先の上司を口説き落とすことが出来れば、比較的容易に海外異動できることもあったりします。

・異動(ジョブローテーション)は基本無い。

これは職務の内容を詳しく記述したジョブディスクリプションを元に採用活動を行い、候補者はそれに合意して入社してくる為、日本のようなジョブローテーションは殆どないです(但し出世していくにつれ都度変更されます)


・給料は職種によってだが、同職種の日系企業よりかなり良くなる(只、退職金は基本無し)

基本的に終身雇用という概念がなくなる為、その代わりとして基本は日経企業よりもよくなります。業界・会社規模にもよりますが職務内容が同じであればざっくりですが2割程度給与が上がる、という感覚としてあります。

尚、退職金は殆どの企業で401K(確定拠出型年金)を採用しており、一定額を会社が負担しますのでそれが退職金がわりと言えなくはないです。

・上司へのゴマスリは日系企業よりも寧ろ必要なケースもある。

これも外資系企業は風通しがよく、公私混同しないと勘違いされて入社される方も多いのですが、上司が部下の生殺与奪をほぼ握っている為、ごますりが効く上司には多くの社員が社内政治を行います(例えばお子さんが名門大学に合格した情報を入手した場合、プレゼントを贈る等)。

ただ、気さくなアメリカ人が上司だとホームパーティーを開き自然と家族ぐるみで仲良くなったりすることもあるので、自然と(完全な善意から)上記の流れになっていることもあったりします。


本トピック纏め

いかがだったでしょうか?

私はいわゆる専業の転職エージェントではない為、数多くの事例からエッセンスを抽出して本トピックを作成したわけでなく情報に偏りがあるかもしれません。ただ私を含めた実体験からの情報ですのでそこに嘘や虚飾等は一切ありません。その点だけはご了承いただければ幸いです。

最後になりますが本トピックについて質問や疑問がある方は下記連絡先までお気軽にご連絡頂ければと思います。

【email】farwestravens@gmail.com (宛先 石田旺助)

【Twitter】OsukeIshida

それではここまでお読み頂きありがとうございました。

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