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資格予備校が教えない米国公認会計士合格に必要な"現実的な"勉強時間について


1、はじめに


本項では米国公認会計士になる為に必要な勉強時間と費用について私の実体験と会計士仲間にヒアリングして導き出した真実ベースの結論をお伝えしようと思います。
(因みに米国公認会計士とはどういう人材?という疑問をお持ちの方にざっくりとご説明すると、日本において監査法人では働けるが監査の最後の作業である監査資料にサインを行えない人材。ただコンサルや外資系企業への転職ではとても有効な資格 と考えてください)


2、本トピックを作成した理由


これは、ずばり資格予備校のパンフレットに記載してある「1,000時間で合格!」というよく見るフレーズがほぼあり得ない(いるにはいるが極めて少数と推定)と考えるからです。
少なくとも私の友人の中には一人もおらずどのように統計をとっているのだろう・・・と不思議に思っています。とはいえ資格予備校も営利企業であり、予備校間の競争も激しいと思われるので、本トピックにて現実的な勉強時間数をお伝えしたいと思います。


3、合格までに最低限必要な勉強時間


ずばり結論からいいますとTOEIC600点~700点を保有する方が勉強をスタートしたとして1500時間は間違いなく必要です。尚、TOEICが800点以上、または簿記の素養がある程度ある方でも1200~1300時間は最低限必要だと推測します。
因みに私の場合、勉強開始時にTOEICが800点程度ありましたが間違いなく1700~1800時間は勉強したと思います。ただ猛勉強の甲斐もあって合格に必要な4科目とも一発で合格できた為、実際には上記の勉強時間は必要ではなかったのかもしれません。

4、合格までに必要な費用・コストパフォーマンスは?


人によって上下すると思いますが大体70~90万円はみこんでいたほうがよいと思います。
・専門学校の受講料:中央値として50万円(25万円~75万円程度まで存在)
・追加単位の取得費用: 0~数十万円
・受験費用(出願料・受験料・国際試験追加 費用・交通費他) :約30万円
・教育給付金制度 ▲最大10万円(受講料の20%まで)支給


尚、ここまで米国公認会計士受験について後ろ向きなことを多く書いてしまいましたが合格できた場合のコストパフォーマンスは非常によいということは覚えておいてください。私及び友人数人の感覚としては転職時においてUSCPAはMBAホルダーと伍することができるといっても過言ではないです。MBA取得に数百万円~最大2千万円程度掛かることを思えば安い投資と言えなくもないです。また私は取得後コンサルへの転職を決められたので取得後一年以内でかかったコストの倍は回収でき、よい自己投資だったと思っております。

5、コロナ禍の今は資格勉強の最大のチャンス


ここまでの内容で米国公認会計士への挑戦を躊躇させる方を増やしてしまったかもしれませんが、私はコロナ禍の現在こそ資格取得に挑戦すべきだと考えています。
理由はいわずもがなかもしれませんが、コロナ禍で自宅にいなければいけない状況であればその時間を充実させたほうが良いですし、資格勉強はどのような形であれ将来に好影響を与えるのは間違いありません。また自宅勤務を導入されている方は、上司の目を気にすることなく勉強に励めるため現状に不満がある方、キャリアアップをしたいと思われる方は資料請求や資格予備校のHPをのぞいてみてください。

6、代替案として先ずはUS-BATICを受験してみるのはかなりお薦め


長期間の勉強に耐えられるか不安という方は先ずはUS-BATIC(国際会計検定)を挑戦してみてください。この試験はTOEICのようにスコアで判定され合否判断が無いですし米国公認会計士(USCPA)の学習の際にも知識が活かせる為、勉強が無駄になりません。また書籍だけでも勉強は出来ますし、予備校を利用したとしても数万円で済むため大変お勧めです。
(資格のTACのHPではDVDでの受講で3万3千円でした)

7、本トピック纏め


ここまで予備校が伝えない米国公認会計士資格の勉強についてご説明してきましたが最後に一点だけ補足させてください。この資格を取る為には勉強時間がそれなりに必要ですし、難易度は低いとは言えませんが、日本の公認会計士試験ほど頭の回転の速さ(地頭の良さ)を必要としません。(補足すると私は自らが日本の公認会計士試験に受かることは難しいと判断し米国公認会計士の受験を決めています)

寧ろ必要な点は毎日コツコツ頑張ることですので多くの方に門戸を開いている資格だと思います。専業主婦で取得し好条件で再就職した方も何人かしっていますので女性にもお薦めの資格です。特に監査業務はきめ細かい作業が必要とされる為、女性のほうが向いているのでは、と思うことがあります。

いずれにしても興味がある方はまずは資料請求されることをお勧めしますし、もし疑問がある方は私まで気軽にメール頂ければと思います。

(メールアドレス:farwestravens@gmail.com)

それではここまでお読み頂きありがとうございました。


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