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アントニオ猪木に学ぶ「無料で宣伝する方法」

「ヒットの法則」シリーズ
今回はアントニオ猪木を取り上げましょう。
インターネットのない時代に、どう「無料で宣伝」したのか。

1973年 
アントニオ猪木が立ち上げた新日本プロレスは経営が軌道に乗らず、集客にも苦戦していました。
そして、参戦する外人レスラーのタイガー・ジェット・シンはまだ無名。
さて、アントニオ猪木はこの状況からどう現状を打破したでしょう。

その年の11月5日。
事件は新宿伊勢丹前で起きました。

タイガー・ジェット・シンが買い物中のアントニオ猪木と、当時の妻であった倍賞美津子が買い物する最中に襲ったのです。
その後、シンはタクシーに乗り逃走。

漫画「プロレス・スーパースター列伝」より

そして、猪木は5針縫うケガを負うのですが、その襲撃シーンを「偶然」居合わせた東京スポーツの記者が写真を撮り、記事にしました。
偶然です。 あくまで偶然ww

その結果、タイガー・ジェット・シンはこれ以上ない凶暴なレスラーのインパクトを残し、試合結果が気になるファンがチケットを買って来場。
見事、新日本プロレスは人気が上向きになるのでした。

これ、もうお分かりですよね。
ファンタジーな部分はプロレス・ファンとして残しておきたいので濁しますが、大会をを宣伝したいときに

・新宿という人通りの多い場所で事件が起きる
・しかも横に女優の倍賞美津子
・猪木襲われる
・伊勢丹前パニック→口コミ
・東京スポーツの記者が撮影→記事に
・大々的な宣伝となる
・タイガー・ジェット・シンが「狂虎」のイメージ確立
・チケット売れる
・会社儲かる

「事件を起こせば記事になる」

自分が大人になってからこの仕組みを知った時には感激しましたね。
「無料で宣伝する方法があったのか。。」と。
逆に何でも調べられる今であれば、「やらせ」となり炎上するでしょう。

しかし、当時はまだ昭和。
アントニオ猪木のメディアを使った戦略は見事としか言いようがありません。

お金は関係ない。 
ビジネスはアイデア1つ。

このような戦略を書いたのがこの「ヒットの法則」です。


【参考記事】







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