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正確な「機能解剖学」のすすめ

「解剖学」とは、ただのインデックスだ。知っていても実戦では全く持ってして情報が足りない。そもそも、手術の為の情報であって運動や整体などの知識では無いのです。

実戦に必要なことは、
・痛みを作っている本質の場所の分析力
・治療ポイントの構造と機能の理解
・治療ポイントを適切な方法で施術する技術
・改善したか確認する技術

スポーツ・運動では、
・動作解析
・効果的なトレーニング法など

もう一歩踏み込むと
・真っ直ぐに立てるようにする
・呼吸運動を確保する
・重心移動をスムーズにする
・バランス調整力の反射を高める
・内蔵というアンバランスのバランスを整える

さらにもう十歩
・基本的な健康習慣を伝える
・回復力を高める習慣を伝える

さらにもう百歩
・精神的由来から来る歪みへのアプローチ
(簡単には、首肩は脳神経支配なので影響がある)


ここでピックアップ!
【・真っ直ぐに立てるようにする】

「立つ」という運動という理解をされている人はどれだけいるのでしょうか。解剖学の説明では乱暴に腓骨は立つ時に必要が無いという方もいらっしゃいます。本当にそうなのでしょうか?

あんなに不安定な足首の構造を考えたら、腓骨は立位に必要が無いとは絶対に言えないはずです。そう。解剖学には運動機能の視点が無いのです。だから、学んでも現場では使い方がわかりません。アルバムの中にある曲名のタイトルを知っても曲自体はどんなものか聴かないと判らないの似ています。

また、近年、NASAが何十年に及ぶ研究「なぜ宇宙飛行士は地球に戻ると立てないのか?」の結論が出ました。「立つ」って運動として難しいことが伝わるかと思います。NASAの発表では、姿勢を認知する耳の内庭器官にある「耳石」の機能性に注目しました。耳石の状態で姿勢を予測、脳を介在しなくても筋肉へ伝達し姿勢制御をしていることを解明しました。解剖学上、耳石の状態を伝える前庭神経はざっくり言うと脊髄の前庭錐体路まで連携しています。ゆえに、耳の器官だけで筋肉が反射をすることを見つけたわけです。んー、乱暴かな。ざっくりなんでお許しを。

伝えたいのは、「真っ直ぐに立つ」状態を作らないといつまで経っても痛めやすい場所は変わらないと言うことなんです。このことについては2008年に独自の「AJT理論:ankle-joe joint technic」として仮説を立てていました。ヒトは、直立二足歩行と言う形態を選んだと言うことがとても大事です。姿勢制御の仕組みは、「耳石」と「ほにゃらら」と「足の裏」から来る情報(床反力)の三点セットです。この情報解析に基づいての運動機能なのです。

そして、運動機能を決定づける構造の情報が「機能解剖学」となります。

さあ、実践型解剖学の扉を開きましょう!

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