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音楽と映画と本があればだいたい生きていけます。ギターが好きでぼちぼちでバンド活動を継続…

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音楽と映画と本があればだいたい生きていけます。ギターが好きでぼちぼちでバンド活動を継続中。都内の出版社勤務。

最近の記事

ある日のスターバックス

午後3時、仕事で火照った頭をクールダウンするためにコーヒーを求める。砂糖もミルクもいらない。深煎りのブラック・コーヒー。 20代後半、僕はホテルをクライアントとする仕事をしていて、当時の名称でいえば赤坂(溜池山王)の全日空ホテルを担当していた。アークヒルズが隣接するあのホテル。ホテル側かアークヒルズ側かどちらかの1Fに、比較的広くて開放的な空間のスターバックスがあった。今でもあるのかな? 天井に吊るされたスピーカー、BOSE101からすこし大きめな音で、ジョン・コルトレー

    • プリファブ・スプラウトを聴きたい季節

      誰がなんと言おうと、僕はプリファブ・スプラウトが好きだ。 もうかれこれ30年以上聴いている。まったく飽きのこない音楽。 元気をもらえるとか、勇気がわくとか、哀しみを癒してくれるとか、そういうところとは別のところで、しかし確実に心に響いてくる。 5月から6月にかけてよく聴くのは『From Langley Park to Memphis 』。 とびきりポップなアルバムだ。トーマス・ドルビーのプロデュースによる、シンセサイザーを巧みに使った煌びやかでクリアーな、そして随所に捻りの

      • 真夏の夜にSADEを

        連日暑い日が続く。東京はどうにかなったのではないかと思えるほど、異常な暑さ。いや東京だけじゃないですよね。 もうすぐ8月。真夏の夜にはSADEを聴きたくなります。 SADE。ヴォーカルのシャーデー・アデュを中心としたバンド。スムースジャズに類されるのでしょうか。UK的にクールでベタつかないサウンドがとても魅力的です。 興味深いアルバムについてはあれこれを深掘りたくなる口なのですが、SADEについてはそういうことがなんだかどうでもよくなってしまいます。ひたすら音の余韻に浸って

        • Gabi Hartmann

          フランス・パリ出身のシンガー・ソングライター。プロフィールには「ギタリスト」とも記されている。ほほう。「2018年ジェシー・ハリスと出会い、彼と共にニューヨーク、リオ、パリで初のソロ・プロジェクト・レコーディングを開始(ソニー・ミュージック)」とのこと。ジェシー・ハリス。ノラ・ジョーンズの出世作「Don’t Know Why」の提供者でシンガー・ソングライター。このあたりで、この1stアルバム『Gabi Hartmann』の作風が見えてくる気がします。 Spotifyで聴き

        ある日のスターバックス

          Free Soul Garden を聴く

          Free Soulシリーズ。サバービアの橋本徹氏。ライナーノーツ等で氏の記事を読むとなんともスノッブな感じがしてちょっと敬遠したくなります。しかし今ほどに情報に溢れていなかった90年代に、一部の熱狂的リスナーに愛されていた曲を世にアウトプットしていったことはやはり偉業ともいえるのではないでしょうか。 「ソウル・ミュージック」を明確に匂わせながらもジャンルレスにあの時代の空気感をまとった楽曲群を、よくぞあれほどたくさんピックアップしてまとめあげたものです。 このシリーズは、9

          Free Soul Garden を聴く

          蒸し暑い夜に聴く音楽

          暑い。蒸し暑い。もうエアコンなしでは生活できない。そんな蒸し暑い夜に聴きたいアルバムはやっぱりひんやりクールな音にかぎります。ジェリー・マリガン『Night Lights』。なんといってもこれが代表選手じゃないでしょうか。 『Night Lights』 Gerry Mulligan まずジャケットがいいですよね。都会の夜。まあバブル期の東京を思い描いたって良いんじゃないでしょうか。 リーダーのジェリー・マリガンのピアノで始まり、クールで男前なバリトンを聴かせる。演奏はセク

          蒸し暑い夜に聴く音楽