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Gabi Hartmann

フランス・パリ出身のシンガー・ソングライター。プロフィールには「ギタリスト」とも記されている。ほほう。「2018年ジェシー・ハリスと出会い、彼と共にニューヨーク、リオ、パリで初のソロ・プロジェクト・レコーディングを開始(ソニー・ミュージック)」とのこと。ジェシー・ハリス。ノラ・ジョーンズの出世作「Don’t Know Why」の提供者でシンガー・ソングライター。このあたりで、この1stアルバム『Gabi Hartmann』の作風が見えてくる気がします。

Spotifyで聴き始めて3曲目くらいですぐに注文しました。なんでしょうねこのリラックス・ムードは。異国の街それも南のリゾートでうっすらと聞こえてくるかのような音。
ヴォーカルに芯があって甘すぎない。でもなんだか包み込むような柔らかさがある。そして演奏がオーガニックでとても良い。でもアコースティックすぎない。ピアノだけじゃなくて、ハモンドかな?キーボードも入っていたり。とにかく音数がしぼられていてよく練られたアレンジです。

そうそう、2曲目にはE.Gtでジュリアン・ラージが参加しています。でもやっぱりキリキリしたテクニカルな演奏じゃなくて、ちょっとメランコリックな曲調にわずかな色を添えるような深めのリヴァーブの効いたクリーン・トーンに徹した演奏です(時折顔を出すピッキングによるわずかな歪みがまた魅力的)。

ジェシー・ハリスとの共同プロデュースが功を奏しておりブレがいっさいない。ギャビ・アルトマンの魅力をいかんなく引き出してくれていますね。

ゆっくり、ふんわり聴きたいです。夏時間が似合う。時間帯は夜かなあ。いや昼下がりも良い気がします。


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