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やさしい人が明日も生きられるように 僕はPeer Radioをつくった

株式会社Peer Lodge代表のまささいとうです。いいねや視聴回数が見えない音声コミュニティ「Peer Radio(ピアラジオ)」をつくっています。

ピアラジオについては、昨日のnoteで書かせていただきました。

このnoteでは「なぜ僕がピアラジオをつくろうと思ったのか?」について書いてみました。

社会に対して感じた憤り

僕が起業をしようと決めたきっかけは、母が職場の人間関係などがきっかけでうつ病になってしまったこと。そして近しい友人が仕事のストレスなどがきっかけで自身で命を断ってしまったことでした。

何でこんなにも真面目でやさしくて、誰の悪口も言わずに真っ直ぐ生きている人が、生きていけない世の中なんだろう、ということに強い憤りを覚えました。

大切な母がうつ病になって、苦しんでいるのを見て、すごく悲しかったです。もう昔みたいに母の笑った顔を見れないのかな、と思って涙が溢れることもありました。

そして友人が亡くなった時に、何もできない自分自身に対してはもちろん悔しかったし、命を懸けて叫んだとしても届かない声があって、社会は変わらなくて、いつしか何もなかったかのように忘れ去られていってしまう、という事実がとても悲しかったです。

そんな経験から、僕は世の中からうつ病や自殺を減らせるような事業で起業をしようと決めました。

会社員時代に成し遂げられなかったこと

新卒では人材系の会社に入って、自分に合った職場を見つける支援をすることで問題を解決しようと試みたり、AIベンチャーで、文章解析技術でストレス予兆を文章から把握してストレスチェックができないかと試みたりしてきました。

ただ、それらは根本の問題ではないように感じました。

資本主義の世の中では、どんな会社であったとしても「仕事のできる・できない」「優秀かそうではないか」などにより、少なからず優劣が付いてしまう。

ストレスチェックは義務化されているものの、ストレスケアは義務化されていないため、企業もそこには注力しない。

もっと根本の問題に向き合って、解決に向かっていくためには、やはり自分自身で事業を起こすしかないのではないか、と考えました。

お互いの弱さも愛せるような場所をつくりたい

人間誰しも弱い部分があるものの、「仕事のできる・できない」「優秀かそうではないか」という物差しで優劣がついてしまう競争社会では、自分の弱さや失敗を開示することはなかなか難しいです。

弱い自分を隠して、背伸びして無理して、競争社会の中で生きていかないといけない。その疲弊や生きづらさが、うつ病や自殺を生むきっかけになっているのではないか、と考えました。

本来そうした生きづらさを分かち合える「第3の場所」としての性質を持つオンラインコミュニティも、数字主義的な場所になってしまっているように感じます。

SNSや配信系サービスは、いいね数やフォロワー数、視聴回数が多いことが優れているように感じさせ、競争を促し、承認欲求を駆り立てます。

そうした世界観を否定するわけでは決してないです。お金がないと生きてはいけないですし、数字を稼ぐことは悪いことではないと思います。

ただ、こんな世の中だからこそ、数字ではない場所、比較や競争がない場所が求められているのではないか、そう感じました。

それで、ピアラジオをつくりました。お互いの弱い部分も分かち合って、今のままの自分でいいんだと思えるような、そんなやさしい場所をつくりたくて。やさしいユーザーがあつまるオンラインコミュニティをつくりたくて。

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最初は音声サービスをつくりたかったわけでは全くありませんでした。音声はあくまで手段でしかなくて、僕たちはユーザーの皆が安心できる居場所をつくりたくて、サービスをつくってきました。

先日母がピアラジオを使ってくれたようで、すごく嬉しかったです。少しだけ思い描いた未来に近づけたような気がしました。

おわりに

まだまだ道半ば、決して楽な道ではないですが、僕たちには想いがあります。これから先も苦しいことが待っていると思いますが、決して折れることや途中で投げ出すことなく、サービスをつくり続けます。

お金を稼ぎたくて、有名になりたくて、始めたサービスではありません。使ってくれているユーザーの方が明日も生きられるように。僕たちのサービスを通じて、世の中がほんの少しだけでも前に進めるように。

そんな想いでサービスをつくっています。ご興味お持ちいただけた方がおられたら、よろしければユーザー登録いただけたら嬉しいです^^


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