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年間200以上のセミナーを実施する私が考える『セミナーを受けるときに重要なマネジメント層の心意気』

世界中のヒトや組織の可能性を拡げたい平井です。組織力向上プラットフォームWevox(ウィボックス)でカスタマーサクセスを担当しています。

私は、エンゲージメントについて年間200以上のセミナーを行っていますが、その多くは管理職の方々が対象です。そんな多くの管理職の方が、私のセミナーを受けるときに、感じていることがなんとなくわかります。それを踏まえてどのような心意気を持っているとセミナーが有益になるのか?ということについてお伝えすべく記事を書きました。


組織が変わらないことは「所与の条件」

多くの管理職の人は、ズバリ簡単に他責にする傾向があります。
例えば、
・人事が制度改革に動き出してくれない
・経営層が方向性を示してくれないから私は動けない
・どんなに私が動いたとしても会社の評価が減点評価なので、挑戦する風土は変わらない
などという声になります。残念ながら、こう言う人達はエンゲージメント向上までの道のりがどんどん遅くなっていく傾向にあります。冗談ではなく1年くらいこれを言い続けて、何も変わっていない人もいるくらいです。

そうならないためには、組織が変わらないということは「所与の条件」ということを理解するのが手っ取り早いと考えています。所与の条件は私が好んで使う言葉でもありますが、ここに込めている思いは、組織が変わらないのはわかった。その上で、すでに与えられた条件の中でどうするのか?を考えるほうが圧倒的に結果を出しやすくなるということです。

私もセミナーで登壇しながら「僕には1億人の日本人全体を変えられる気はしていない。日本そのものの現在の経済的な状況を変えることもできない。だけど、セミナーを受けた人の心を変えることはできる」ということを常々話しをしています。それは、日本の経済状況やエンゲージメントに影響する現在の日本の文化といった所与の条件を受け入れているからです。

一人が『半径5メートル』を変える意識を持つ

上記の話で繋がってくるのが、まずは自分の半径5メートルの人を変える意識持つということです。会社全体を変えることはできなくても、日々接している半径5メートルの人のエンゲージメントはその人との関わり合いや仕事のつながりの中で工夫ができることが思いつくからです。

手触り感のない、500人規模の組織をイメージをしても何も変わることはありません。そうではなく、身近な一人ひとりの顔や表情を思い浮かべながら、この人に対しては何ができるんだろうか?ということに意識を持ち続けると、段々とコツやパターン、自分の手札が見えてきます。

組織のエンゲージメント向上には、そのようなリアリティを感じながら行うことが必要になります。逆にリアリティがないものを想像しながら実施している人の中には、改善の兆しは見えてきません。

周りの人に説明する練習があなたを鍛える

研修において、管理職の方々から「この内容を一般社員にも説明してほしい」と依頼を受ける事は少なくありません。研修をなりわいにしている身としては、それは、ありがたい賞賛であると同時に、管理職の方々に対しては「ぜひ、自分の口から今日学んだことを社員の人たちに説明してほしい」と思っています。

自分の口で説明することは、2つの意味で重要だと思っています。まずは、社内で多くの人がそれを説明できるようになるということ。研修を常にセミナー講師に頼っていては、物理的に拡大できる範囲に限界があります。

もう一つは、説明をすると言うプロセスを進めていくと、説明された側ではなく、説明する側、つまり「管理職」の人たちの方が、むしろ内容を深く理解し、実現できるようになるということです。

人に説明をするためには、まずは自分が深く理解をすることが重要ですし、自分がエンゲージメントを大事にしたほうがいいと言っているのに、日々の行動の中でそれができていない事は、いわゆる認知的不協和に陥るので説明する側の方が行動を変えなければいけないと言う意欲が強くなります。

これらの3つのような意志を管理職の人たちにはセミナーの際に思っていただきたいと言うふうに思っています。

これからもエンゲージメント向上に関する記事を公開予定です。


チーム創りに必要な土台についてはこちらでも書いております。

あらゆる組織・チームのエンゲージメント向上活動についてはこちらのオウンドメディア『DIO』で公開しています。

私も担当するエンゲージメント向上セミナーはこちら



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