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ブルージャイアントがおもしろい

ここ数週間、ブルージャイアントにハマっています。昨年、映画化されたのでご存じの方も多いのではないでしょうか。先日の日本アカデミー賞で優秀アニメ作品賞、最優秀音楽賞に輝いています。

https://twitter.com/bluegiant_movie/status/1766102823635239062

映画公開より前に無印(最初のシリーズ)の数冊を読んではいたのですが、映画から見初めたといっても過言ではないくらいのスタートでした。(映画公開当時スラムダンクとCGシーンが比較され話題になっていたので気になって見に行ったレベルです。)

映像よりも音楽のすごさに、度肝を抜かれ、それからずっとYoutubeで音楽だけ聞いてはいたのですが、娘の受験が終わって久しぶりにゆっくりマンガ喫茶に行き、映画の続きになるシリーズから読み始めて、ドはまりし、気づいたら、続きが読みたくて全巻買いそろえていました。

簡単にあらすじを話すと、仙台出身の宮本大が世界一のジャズプレイヤーを目指して、ジャズを頑張る漫画です。

ちょうどJazzの本場New York編のMomemtumというシリーズの漫画が発売されるタイミングだったこともあり、原宿でポップアップストアが開催されていて、良いタイミングでした

漫画は現在4部が始まっています。
『BLUE GIANT 』(ブルージャイアント)・・ 無印?
  日本編 Jazzをはじめ、日本で一番のSo Blue(Blue note Tokyoイメージの場所)で演奏を目指す10代の少年たちの物語
『BLUE GIANT SUPREME』(ブルージャイアント シュプリーム)
  ヨーロッパ修行編
『BLUE GIANT EXPLORER』(ブルージャイアント エクスプローラー)
  アメリカ横断編 シアトルからボストン
『BLUE GIANT MOMENTUM』(ブルージャイアント モメンタム)1巻発売
  アメリカ ニューヨーク編(最終章?)
と、部ごとにタイトルがかわり少し変わっています。

自分のようなJazzがあまり詳しくない人、そしてまだブルージャイアントを見ていない人は、次の順番で見ていくことをお勧めします。

①まず、映画。今、ネットフリックスやAmazon primeで見ることができます。これをみて、ジャズの音楽のイメージをちゃんと付けてから呼んだ方が面白いと思います。Jazzってこんな感じと思っていたのとだいぶ違う印象の激しい音楽です。
ちなみに、映画は最初のブルージャイアント無印の4巻~ラストくらいまでをやっているので、映画を見終わったら、無印を読むことなく、

②『BLUE GIANT SUPREME』(ブルージャイアント シュプリーム)のヨーロッパ編をよみ、映画の続きを堪能し、その勢いのまま
③『BLUE GIANT EXPLORER』(ブルージャイアント エクスプローラー) アメリカ横断編を読み切りましょう。最後めちゃくちゃ感動します。

ちなみにEXPLORERの最終巻を読むときには、これを聞きながら見るといいです。

9巻で演奏される曲をイメージして作られた曲だそうです。

感動をしっかりかみしめたら、最初のブルージャイアント無印に戻って、主人公ダイのどうしてJazzをはじめたのかというところとかをちゃんと抑える意味で、一部から4部まで、今度はゆっくりと、最新刊まで読みすすめていくと、2度楽しめます。


漫画の公式サイトはこちらから




ここからは、大いにネタバレが始まるので、漫画を読んでいない人、映画を見ていない人は読まないことをお勧めします。






映画とマンガではラストが大きく異なっています。辻褄が合うように、その前提も少しずつ変わっています。

映画は海外からのスターミュージシャンのヘルプで先に登場するユキノリは、そうSo Blue関連の別会場で演奏し、So Blueの演奏は実現しておらず、それもあって、事故の後、無理じゃないという体でSo Blueにやってきて、片手で演奏をするというアクロバットなハッピーエンドで3人で夢をかなえるという感動の演奏で盛り上げます。

一方、漫画では、ピアニストのユキノリだけが海外の有名ミュージシャンのヘルプで、先にあこがれのSo Blue(Blue Noteの漫画版のような場所)で演奏を実現。事故の後は、入院しておりSo Blueに立てないのですが、一度舞台には立っていたので夢は一度叶っていたという展開。JASSの解散も、病院での会話になります。

個人的には映画のシチュエーションのほうが格好いいし、好きなのですが、これはいきなり漫画ではできなかったのではと、考えてしまいます。これを漫画でやってしまっていたら、フィクション感が強すぎてしまうため、作者はスキップしたのではないかと感じました。それが、映画で実際に音楽を合わせ、左手で再現できる音楽を作り上げることができたので映画では採用。この検証動画もいろんな人が上げていました。かなり難しいができるらしいです。

結果として、Explorer編ではボストンで右手が思うように動かないユキノリが舞台に上がって、ダイと演奏をします。その前には、小説ピアノマンで出てきた絶対音感の共感覚のような解説も加わり、漫画に逆輸入された情報が加わり、味わいが増します。ちなみに、先ほどExplorerの最後で聞いてくださいと紹介した音楽は、作曲:沢辺ユキノリとなっていて、漫画で演奏されたタイトルになっています。

これを邪道という人もいるかもしれませんが、Jazzは自由というこの漫画のメインテーマを実践している感じで、非常に熱い展開だと思っています。

漫画はダイとユキノリのダブル主人公感が強いのですが、映画はダイが主人公になるように、漫画ではユキノリが話を進めるところもダイが進めていくケースがあったりもします。長く音楽をやっていたユキノリのほうが人脈も大きくてそっちの方がリアリティがあったりと、漫画のほうが本物感を味合わせてくれる良いつくりなので、ぜひ、映画を満足した人は漫画にも手を伸ばしてほしいところです。


ところで、音楽はいいなぁと思うものの、楽譜も読めないし、自分は無理だなぁと思っていたところ、トランペットのピストンをイメージしたこんなペンも販売されており、愛用しています。


使い込めば、味が出てくる真鍮製というところもトランペットやサックスのような管楽器の味わいを楽しめるのでおすすめです

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