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仏教に学ぶ生き方、考え方「見えない布施」

 最近、布施の話ばかりしてるので、便乗して布施の話を「もう一つ」したいと思います。

 布施には金品を差し出す「財施」と親切にする「無財の七施」の話をしました。

 ではお坊さんはどんな布施をしているのでしょう?

 実は皆さんに「生き方や考え方を布施する」ことが大切と言われています。

 つまり「仏法を布施する」ことが、お坊さんの主たる「役割」であり、これを「法施」と言います。

 一般的にはお経を唱えたり、偈文や和讃を詠んだりするのも「法施」にあたります。

 お釈迦様の言われたことが書かれているお経を唱えることは、そのまま「法を施している」ことになります。

 ところが、漢文で書かれた文字を早口で読み上げて、皆さんは「理解し納得できる」でしょうか?

 また、そもそもお経の意味を「深く理解している」お坊さんはおられるのでしょうか?

 少なくとも私はお経の意味は「さっぱり」わかりません。

 正確に申しますと、最近ところどころ断片的に、「こういう意味なんだな~」と分かるようにはなってきました。

 なので「建前的には」法を施しているのですが、施す方も受け取る方も「形式化」しているのではないかと思っています。

 もちろん形式はとても「大切」です。

 でもそれに加えて「自分の言葉で仏教のなんたるかを伝える」ひとときも必要だと思っています。

 具体的には法要が終わってから「五分」ほど、テーマを絞って「お話」をさせていただいております。

 そしてこのnoteは自分で書きながらも一方では「ネタ帳」にもなっているのです。


☆今日の一句☆

 自らの
   言葉で伝える
        楽しさよ

 

 


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