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仏教に学ぶ生き方、考え方「ご縁とは何か?」

 仏教では「ご縁」を大切に考えます。

 それは「因縁生起」(いんねんしょうき)という考え方があり、物事はすべて、自分の中にある「因」と自分の外にある「縁」が合わさって起こるとされているからです。

 つまりいくら「努力」してもご縁がなければ生まれることはないし、いくら「ご縁」があってもそれをご縁と思わなければ起こることもありません。

 そんな事を言うと、ご縁がないのは仕方ないなと諦める気持ちが先立ちますが、実はご縁は「そんなに珍しいものではない」ように最近感じています。

 例えば良縁を期待して出逢った人とうまくいかなかったとき、「私はなんて縁に恵まれないんだろう」と思うこともあるでしょう。

 でも実はご縁は他にもいっぱいあってそれに「気づいていない」か、新しいご縁に「出会えていない」だけなのかもしれません。

 そして失意の中で出逢ったご縁が、実は人生にとって「かけがえのないもの」になることもあるのです。

 「この人でなければ」「この会社じゃなければ」「この学校じゃなければ」と執着する気持ちは、実は身近にある「新たなご縁」に気づけなくなる危うさも持ち合わせているかもしれません。

 あなたは沢山のご縁に「恵まれている」にもかかわらず、自分は縁遠い人だと「思い込んでいる」ことは意外と多いのではないでしょうか?


☆今日の一句☆

 石ころに
    躓きご縁の
        意味を知る

 

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