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仏教に学ぶ生き方、考え方「お経はいつから読まれるようになったのか?」(其の弐)

 さてお釈迦様はそれぞれの人に合わせて教えを説かれたので、その都度違うことを言っておられました。

 これが様々なお経が生まれる元になったと思われます。

 文字に起こされた事で、教えを「書物」として運べるようになりました。

 なのでインドから中国、そして日本へと「運ばれた」のです。

 インドから中国に運ばれるときには「三蔵法師」という人たちが砂漠を超えて何年もかけて運びました。

 そして日本にも「命がけの船旅」によって持ち込まれました。

 その情熱は、「お経に書かれている教えを只々学びたい」という想いから来ているのですね。

 今は「長いな~」「足が痺れるな~」と思いながら聴いているお経も、かつては羨望の的だったわけです。

 その意味を知りたいと漢字を学ぶ人が多かったことも、江戸時代の「識字率」の高さに繋がっているのかもしれません。

 当時庶民でも「八割」の方が文字の読み書きができたのは、「寺子屋での学び」が大きく寄与していることは疑いの余地がありません。

 つまり「お経を読みたい」「お経に書かれたお釈迦様の説法を知りたい」という想いが、今の漢字文化を作り出していると言っても過言ではないでしょう。

 仏教が社会に与えた影響は実は「ものすごい」のかもしれません。


☆今日の一句☆

 仏教に
   日本の文化
       ルーツあり

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