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ほとけさまのおしえ「押し付けないということ」

 先程は子ども目線の投稿でしたので、今度は「親目線」で考えてみます。
 
 受験生や就活生を見守り支えておられる「親御さん」も多いと思います。

 仕事や家事も手につかないほど、我が子の将来に「気を病んでいる方」もおられるでしょう。

 そしてついつい自分の考えや経験を、伝え話してしまうこともものです。

 でも同じことでもセンシティブでナーバスな時期の子どもには、「お説教」にしか聞こえないものです。

 そして自分から求めていないものを、押し付けられたような気持ちになり、「仲違い」してしまうこともあると思います。

 仏教のお話にも通じることですが、話す方は何かの「学びや気づき」を期待するものです。

 でもそれを素直に聞き入れてくれているかどうかは計り知ることができません。

 むしろ「全く逆のニュアンス」で伝わってしまうことも往々にしてあります。

 そんなとき、一つ気をつけていることは「押し付けない」ということです。

 私が思うことは、私の「人生の経験」の中で獲得してきたものでしかありません。

 そしてそれは、もしかしたら「小さいこと」かも、「間違っていること」かもしれません。

 それを言葉で伝えようとしても、同じ経験をしていない相手に「すべて伝わること」はないのです。

 あのお釈迦様の説法でさえ、耳を貸してくれた人は民衆の「三分の一」だったそうです。

 あとの「三分の一」は、否定したり悪く言ったりする人、そして残りの「三分の一」は無関心だったのです。

 なので基本は何も言わず見守り、求められたらわたしはこう思うくらいのスタンスで話すほうがいいのかもしれません。

 生き方はそれぞれ、法に触れない限り「正しい」とも「間違いだ」とも言えないのです。

 そして我が子がすっくと立ち上がるときに、ちょっと背中を押すくらいの気持ちでいたほうがいいのかもしれません。


☆今日の一句☆

 仕方ない
    わたしはあなたじゃ
            ないからね

 

 

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