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ほとけさまのおしえ「オッペンハイマー」

 今日は昼から久しぶりに「映画」を観てきました。

 昨年話題になり、一年遅れで日本でも公開になった「オッペンハイマー」です。

 原爆の開発を任された量子物理学者オッペンハイマーの原爆開発への「情熱と苦悩」を描いた長編映画です。

 私事ですが、以前も申した通り先代である父親は徴兵先の呉で原爆を目撃しております。

 そして、原爆の話になるといつも涙をこらえ声を詰まらせておりました。

 そんな私にはこの映画はぜひ鑑賞させていただき、父親の心に少しでも近づきたいと思っていた映画です。

 内容については触れないようにしますが、見終わってからこれは根底に強烈な「反戦のメッセージ」が流れているのではないかと感じました。

 といっても賛否両論で、日本人としては「怒りや苛立ち」を持って鑑賞された方も沢山お見えになることと思います。

 でも誤解を恐れずに敢えて言わせていただくとするならば、「自国の負の部分から目を背けずに」あえて映画を制作したことはすごいことではないかと思うのです。

 アメリカの人々が「原爆について語ること」はどういう意味があるのか?

 それは日本人が満洲国立国や中国、東南アジア進出について、どう捉えるのかということと重なる部分もあると思います。

 そして戦争は平常の安らかな心を閉ざし、「貪瞋癡」の心を膨張させるのではないかとも思うのです。

 それぞれの主観や愛国心を超えて、人類全体として「歴史に学ぼう」とする心意気を感じた気がしました。


☆今日の一句☆

 貪瞋癡
    皆の心に
        ウェポンあり


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