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仏教に学ぶ生き方、考え方「たられば」

 皆さん、「たられば」という言葉はご存知ですよね?

 「〇〇したら、△△できる。」
 「〇〇すれば、△△になる。」
というように、未来に向かって何かを行動するときの指針になります。

 また、「たらればばかり言ってるんじゃないよ」と「採らぬ狸の皮算用」を戒めるようなときにも使います。

 実は「たられば」の思想は、私たちの心に深く染み付いているのではないかと思います。

 気づいたらよく「〇〇だったらな〜」と思っている自分がいるのです。

 「たられば」思想の怖いところは、「思ってるのと違う」ことがよくあることです。

 「あの会社に入れば安泰だ」と思っていても、実際は残業続きで疲れ切っていたり、「この車に乗ったらいい暮らしができる」と思っていても実際は故障の多さや燃費の悪さで閉口してしまうこともあります。

 想像と違うときには「怒り」「妬み」が出てきます。そして「もっとこうすればよかった」とさらなる「欲」が出てくるものです。

 そしてそれらは、ますます苦しみを増幅させるのです。

 そうならないためにもっともシンプルな解決法は、
「今このときが幸せだと知る」 
 ことだと思います。

 ☆今日の一句☆

 たらればを
    なくせばたちまち
            幸福感


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