見出し画像

階段状に進む2

前回の続きを述べていきます。

何でも俺を通せジジイ。
失礼があったら困るオバサン。
腐敗組織はそういう愚物が礼儀を求めることで、階段状には進めなくなると述べました。

では、階段状に進む礼儀とは何か。
今回は私なりの見方を提示しようと思います。

礼儀知らずは老害のほう

物事を進めるためには、一定程度の礼儀が必要であるということ。
物事を進めるためには、一定程度の報告が必要であるということ。
両方とも否定していませんが、老害の拡大解釈が現代日本を停滞させています。
礼儀や報告、どちらでも過剰に求めれば、結果として手間が増え、その蓄積により組織ごと駄目になっていくからです。

形式化、形骸化した礼儀や報告に何の意味がありますか。
「何々させていただいても宜しいですか。」
という萎縮が生じてしまいます。
「御多忙な方にお伺いしても宜しいですか。」
というタイムラグは無駄なだけ。
「忙しいから後にしろ。」
というタイムラグは害悪なだけ。

役職が上であろうと横であろうと、後回しにするという失礼をした場合には、補って余りあるだけの礼を尽くさなければなりません。
礼儀知らずなのは、下ではなく上のほうです。
老害のほうが礼儀知らずなことが多いのです。

簡潔かつ端的

最も良いのは、簡潔かつ端的です。
それを老害に求めて、言葉が粗暴になっただけのこともありはしましたが。

「うん、OK。」
「それはNG。」
組織内はこれぐらいで十分なんです。
これこそが最も礼儀正しいのです。
「一応、私は上なんで、もう少し礼儀正しく。」
というのは愚物の極みです。

上下でなくポジション

上下で捉えるからそこまで愚かになれるのです。
なんたら長なんてただのポジションでしか無いんですよ。
サッカーで言うとFWとMFの違いでしか無い。

ボランチがストライカーに言いますか。
「俺はボランチなんで、もう少し礼儀正しく。」
そんなのいないでしょう。
ボランチは攻守に忙しいポジションですけれど、そんなの言うはずが無いでしょう。

組織内の礼儀とは

何でも俺を通せジジイ。
失礼があったら困るオバサン。
礼儀を求める老害が、どれだけ階段状に進めなくしているか。
礼儀という一段を何故つくるのか。

組織内で礼儀を求めるのは妨害です。
組織内がよそよそしくなるだけです。

組織内の礼儀とは、上下でなく内外を意識するということ。
「もし俺が取引先だったら失礼になるだろう。」なんて論外です。
上は外では無いのです。
外側並みの礼儀を上側に求めるのは愚物です。
組織の硬直化を招き、腐敗化を招きます。

腐敗組織で階段状に進みにくいのは、老害が礼儀とは何か、賢しらぶって妨害しているから。
上下でなくポジションである、と捉えないから、捉えようともしないからです。
礼儀を求めるよりも、上手なボランチであろうとするほうが先です。
優れた組織は相互に敬意を払っているのは確かであるのですが、老害如きが猿真似をして一方的な礼儀を求めるのは害悪です。

この記事が参加している募集

#今こんな気分

76,869件

#この経験に学べ

55,847件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?