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防寒について7

いきなり寒くなってきたので、おそらく着ないと述べてきたフリースを出してきました。
やはりフリースは保温性が高く、屋外にいるときには快適です。(暖房は暑いです。)
これぐらい寒いと、防寒についての筆がスラスラ進むというものです。
そこで今回は大本命のトラッパーハットについて述べようと思います。
トラッパーハットというのは「ロシア人みたい」と言われる帽子のことです。
(実際に何度か言われたことがあります。)

定義

トラッパーハットは、日本語だと罠師帽。
trap(罠)+er(の人)+hat(帽子)、で罠師帽。
英語圏はハンター(猟師)とトラッパー(罠師)を使い分けますが、日本語ではあまり使い分けませんので、「猟師の帽子」がトラッパーハットです。
ただ、最も理解が早いのは、「ロシア人みたいな帽子」になるのですけども。

ロシア人が被っているのは「ウシャンカ」と呼ばれる伝統的帽子です。ロシア人独自の伝統というわけではなく、ウクライナ人も被るそうです。
※近所のウクライナ人のおばさんが「両方使うよ。ウクライナも使うよ。」と仰っていました。
寒冷地の伝統なのでしょう。

ウクライナ人のおばさんに厳密な定義の話までは伺いませんでしたが、ざっくりと調べたところ、トラッパーハットとウシャンカとでは大差がありませんでした。
防寒を極めると似たようなものになるようです。

トラッパーハットとパイロットキャップの間も、市販品なら大差が無いです。
軍用品だと細部のパーツに違いが出てきますが、市販品なら概ねは同じですし、アパレル関係者が厳密な定義のもとリリースするわけでも無いですからね。
アウトドアでは罠師帽、ミリタリーでは飛行帽、インポートではウシャンカと呼んでいる、と把握しておけば、だいたい困りません。

King Gnu

King Gnuの常田さんがMVで被っていたので、「常田の被ってたやつ」と言うこともあります。
セルフオマージュのMVで常田さんをイメージした少年も被っていますね。
私が持っているのは少年の被っているほうに近いです。

teenager foreverのMV、左から三番目が常田さん
BOYのMV、左から二番目が常田さんをイメージした少年

効果

トラッパーハットの耳を覆う効果は絶大です。
表面積の大きいところから熱が放出されるので、表面積の大きい耳を覆う効果は、両耳以外の他の部位より高いのです。

フィッシングキャップも似たような効果は得られますが、トラッパーハットは、フェイクファー、もしくは、ボアフリースが額部分にあるために、フィッシングキャップより暖かいです。

また、フィッシングキャップは、帽子のツバ部分があるので、大震災の時に被ったまま寝ると不便になります。
耳当てにおいても同様です。顔幅に合わせる調節用のプラスチックが気になるので、被ったままだと寝るのを躊躇することになるでしょう。
バラクラバの場合には、大震災や酷寒時に、似た効果は得られると思います。けれど、要所要所を守るという意味で、また、被りながら食事などができるという意味で、トラッパーハットの優位性はあると思います。

トラッパーハットの場合は、硬いところがなく、かつ、ダウンのフードと併用できるため、頭部のほとんどを覆うことができます。
隙間を埋め、寒気を入れないようにしておくと、氷点下でも耐えられます。
唯一の難点は、「アラスカの人みたい」だとか、「南極の人みたい」だとかいう、そういった評論を受けることだけです。それだけです。

トラッパーハットの最大の優位性は、日常使いでの利便性にあります。
耳のフェイクファーの部分を上で留めたり、後ろで留めたり、顎で留めたりができるのです。
耳を出すのも、耳の上だけ覆うのも、耳を覆うのも、すぐに出来るのです。
これが大変に便利で、車の暖房が効き始めるまでの寒さにドンピシャでピッタリなんです。

留めずに被るもヨシ
隙間を埋めるもヨシ

※画像は私ではなく常田さんです。

車社会のお供に、地方都市の皆さん、トラッパーハットはどうでしょうか。
幸運なことに、現在のファッショントレンドは、ミリタリートレンドやワークトレンドです。
パイロットキャップやトラッパーハットの新商品に出会える率が高まっています。
防寒上、防災上、そして、単にオシャレとして、メリットがいっぱいですよ。
皆さんどうですか。

今後、有料にするかもしれません。

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