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圧倒的当事者意識のデメリット2

前回の続きを述べていきます。
前回、私はこう締めざるを得ませんでした。

現在の被災地のことはもちろん考えます。
けれども、未来の被災地である現住所の衣食住をこそ、圧倒的当事者意識で考えませんか。

前回の締め。

口ばっかりでなく、行動を。
読者以外からはそう返されてしまいそうです。
※読者の皆様は御理解くださっていますけど。

けれども、出来ることは全てやり尽くしているんですよ。もう既に。現実的な範囲は全て。
それでも命が守りきれない。
私だけで出来ることには限りがあります。
どうすれば良いのでしょうか。

あなたがもっと頑張れば良い

「あなたがもっと頑張れば良い」と返す人は本当に嫌というほどいます。
無理です。不可能です。
何がどう良くなるかを言えもしないような奴が、そう返して誤魔化しているだけなんですよ。
毎日毎日、服屋や靴屋でもないのに、数十人分や数百人分の服と靴を持ち運ばせる気ですか。
私はもうこれ以上出来ないぐらい備えているので、もっと頑張るなんて不可能なんですよ。
私ができるのは、圧倒的当事者意識を持つことでなく、持たせることです。
私の圧倒的当事者意識はもう既に限度まで高めていて、限度超えまで高める意味もないのです。

女性の視点を持つ1

もっとこう女性の視点とか、いろいろ考えて。
こう返されたこともあります。
女性避難者としての当事者意識は限度まで高めていないということでしょうか。
意味がわからん。
これ以上どう高めろというのでしょう。
女性の服と靴に防災上の備えがあるかをチェックする作業、それを是正すべく説得する作業、そこまでするべきですか。
いついかなるTPOにおいても、メルケル元独首相みたいな靴を履け、と言い続ける作業が足りないですかね。

女性の視点を持つ2

そういうことじゃなくてトイレとか。
こう返されたこともあります。

はいはい。
避難所における性暴力の防止のため、護衛をする羽目になること、既に知っています。
そのための複数の懐中電灯です。

そういうことじゃなくて生理とか。
こう返されたこともあります。

確かに私の防災グッズに生理用品はありません。
私まで備えるべきなんですか。
どうすればいいんですかね。

避難所で卸売用段ボールを運ぶ作業はします。
小売用段ボールから手渡しする作業に女性を急募しなければならないことも知っています。
これ以上どうすればいいんですかね。

まとめ

これ以上どうすればいいんですかね。
日常に防災を入れろと言い続ける作業は、震災後数年、早くて数ヶ月で効果が薄れてしまいます。
今年は絶好のチャンスですが、12月頃ぐらいにはもうかなり薄れているでしょう。
これ以上どうすればいいんですかね。

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