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傘【エッセイ】

 良いことおっしゃる、トランプさん。「日米安保条約は、不公平だ」とは。全く同感だ。この機に、「条約なき日本」の議論を進め、「不公平」な条約を破棄してはどうか。
 安保条約は、米国の軍事力・核の「傘」に守られ、安全保障上、不可欠であると、言われてきた。反面、「傘」に守られているが故に、米国の属国と化している、とも。
 その「傘」をたためば、様々な問題が解決する。沖縄に象徴される基地問題、制空権問題、地位協定問題、地上イージス問題など。日本の安全のためとの名目で、犠牲になっていることが、なんと、数多いことか。
 「傘」の漢字に四つの「人」(傘骨を表すらしい)がある。骨が多いほど強度が増すように、世界各国と条約を締結していくほうが、「傘」が頑強になるのでは、ないだろうか。
 「自衛隊の軍隊化と改憲」「核武装」など、私にとっては意に沿わない意見もでてくるだろうが、議論する価値はある、と思う。
 私が総理大臣だったら、こう言うだろう。
 「米国からの武器の押し売りは、NOです。米国にいただいた九条を、大切に護り、専守防衛の考え方を世界に拡散し、続けます」と。
 そして、ドナルドとのゴルフ、ソファ席での相撲観戦だけでなく、世界各国の全てのひとと仲良くするために、(飛行機嫌いだが)政府専用機なら、喜んで世界一周の旅を続ける、はずだ。

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