見出し画像

「起毛紙×剣咲き」第2弾、シックな紺色のバラをご覧あれ!

絨毯のようにエレガントな「起毛紙」。
これを使い、先日は全2回にわたって「剣弁高芯咲きのバラ」を折る様子をお送りいたしました。
(前編:2019/12/17)
https://note.com/masanii_origami/n/nba01e651fda8
(後編:2019/12/19)
https://note.com/masanii_origami/n/n9b123da6f44e

さて。
鮮やかな赤色を使った前回に続き、今回は「紺色」でございます。

しっとり上質な青色は、見ているだけで心が落ち着くようです。

もちろん前回と同様、裏向きになる外側の花びらには、同じ大きさの起毛紙を貼り付けて「両面仕様」にしました。
テクニックのおさらいも兼ねて、今日のコラムをお楽しみください。

🍀今日のトピック🍀
❶そのまま流用、前回の作図
❷必殺ゴリマッチョプレス
❸他のバラには使える?

♦︎♦︎♦︎

❶そのまま流用、前回の作図
まずは、前回のおさらい。

①「剣弁高芯咲きのバラ」の完成品を用意
②裏面にあたる花びらを、マーカーで着色
③すべて展開し、着色した部分を計測
 →短辺2cm・長辺3cm・挟角65°
④計測したバラは25cm、起毛紙は35cmなので、1.4倍で計算
 →短辺2.8cm・長辺4.2cm・挟角65°
⑤起毛紙の切れ端をカットし、5つの花びらを用意

といった流れです。
詳しくは、前回の「前編」をお読みください。

なお、貼り付けてから組み立てるより、完成後に貼った方が圧倒的に綺麗に仕上がります。

あくまでも剣弁高芯咲きのバラ限定ですが、どんな素材でも同じやり方で「両面仕様」にすることができます。

片面カラーで、どうしても作りたい絵柄があったら、皆さんもやってみましょう!

❷必殺ゴリマッチョプレス
さて、前回も大いに苦戦したのが、紙の厚みです。

重ねたまま折ると、インコース・アウトコースでかなりの差が出てしまいます。
さらに、紙が「層」になっているので、中でズルッと動くんです。
上手く処理しないと、シワになってしまいます。

で、コツは何なのかというと。
身も蓋もありませんが、結局は「力」です!

素材が丈夫なので、強く引っ張っても、ギリギリと爪でプレスしても大丈夫。
写真だとサクッとまとまっているように見えますが、かなりのパワーが込められています。ゴリゴリです。

「筋肉は裏切らない」とはよく言ったもので、折り紙においても、筋肉はたびたびサポートしてくれます。

ただ、世の中には段ボールで佐藤ローズを折るクレイジーな人もいるので、こんな程度でドヤることはできませんが…

❸他のバラには使える?
「剣弁高芯咲きのバラ」は、三角形を5つ揃えればOKでした。

では、他のバラも同様なのでしょうか?
結論からいうと、なかなか難しそうです。

「シンプルローズ」「ハイブリッドティーローズ」は、3×5=15個のパーツが必要。

「ニューモダンローズ」「ロゼット咲きのオールドローズ」に至っては、横から見える花びらのほとんどが裏側です。

いっそパーツごとではなく、裏面にべったり貼り付けてしまった方が良いかもしれませんね。

ただ、「初代五角バラ」「つぼみ全般」は、そもそも裏側を使わないのでOK。

そこで注目しているのが、バラ以外の作品。
佐藤さんが出している2冊のテキストには、実は色々な花が載っています。

「一枚の紙から作るバラの折り紙」
→ヒメユリ、チューリップなど。
「美しいバラの折り紙」
→桔梗、プルメリアなど
これらは裏表が同系色であれば、綺麗に仕上がりそうです!

赤色・紺色の35cmが1枚ずつと、50cm×15cmの「あまり」が1枚ずつ。
何を作ろうか、じっくり考えてみようと思います。

♦︎♦︎♦︎

前回の赤色と、今回の紺色。
こうして並べると、形は同じなのに雰囲気が全然違いますね。

ブローチには大き過ぎますが、そのままクリスマス飾りなどに使えそうな質感です。

すっかり寒くなり、街はクリスマスムード。
SNSのタイムラインにも、リースやサンタさんの折り紙が増えてきました。

年末年始、皆さんは何を折りますか?
カゼを引かないよう、お気をつけてお過ごしくださいね。

#起毛紙
#剣弁高芯咲きのバラ #剣咲き #pointedpetaledrose #青のバラ #青色のバラ #bluerose #blueroses #佐藤ローズ #satorose #バラ #rose #origamirose #おりがみ #origami #paperwork #折り紙 #折り紙作品 #まさにぃ

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?