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(1分読み)ユニバーサルデザイン(UD)の教科書23 ある矛盾とその解決

ある矛盾とその解決

ユニバーサルデザインは、可能な限り全ての人々に対して、利用しやすい製品や環境を提供する概念ですが、時折矛盾が生じることがあります。

矛盾1)
異なる利用者の多様性への対応です。例えば、視覚障害者や聴覚障害者、身体障害者など、それぞれの特性に合わせてデザインする必要がありますが、その過程で全ての利用者のニーズを完全に満たすことは難しい場合があります。

矛盾2)
もう一つの矛盾は、経済的制約とデザインの実現可能性です。全ての製品や環境を、最高水準のユニバーサルデザインにすることは、経済面で難しい場合があります。そのため、どこまで最適化の合意形成をするかという関係者間での議論や判断が必要です。

解決1)
これらの矛盾を解決するためには、利用者のフィードバックを積極的に取り入れ、技術の進歩を利用して、より優れたユニバーサルデザインを実現する努力が必要です。また、継続的な研究と開発が不可欠です。

解決2)
また、利用者に多様な選択肢を提供することで、可能な限り全ての人々が、自分に適した方法で情報にアクセスし、製品や環境を利用できるようになります。これは、個々のニーズや好みに合わせて選択できる柔軟性を意味します。

さらなる矛盾)
しかし、この考え方もまた矛盾を含んでいます。選択肢があまりにも多いと、逆に混乱や選択肢の過剰負担を引き起こす可能性があります。このバランスを見つけることが重要です。

結論)
要するに、ユニバーサルデザインは、
・可能な限り全ての人々が使いやすくなる「普遍性」を追求すること
・また、個々のニーズに対応し、選択肢の「多様性」を追求すること
が重要。
また、そこには、テクノロジー・人・時代の変化を意識した、適切なバランスを保つ考え方・コーディネートも求められます。

最後に 宮崎駿の名言
「大事なことはたいてい面倒くさい」

「普遍性」と「多様性」を常に思い、
実践し続けることが大切ですね。

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