久保雅美|社会福祉士×ダウン症子育て×法人代表×コーチ⭐︎人生起こること、全部「ネタ」

障がいのある人に関わり30数年。自身も23歳のダウン症のある娘の母。 支援者でもあり、…

久保雅美|社会福祉士×ダウン症子育て×法人代表×コーチ⭐︎人生起こること、全部「ネタ」

障がいのある人に関わり30数年。自身も23歳のダウン症のある娘の母。 支援者でもあり、当事者家族でもある私の日々の気づきや感じたことを発信しています。 一般社団法人IKKAでは、ダウン症のある人とその家族の支援を。 就労継続支援B型では主に知的障害のある人の支援をしています。

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最近の記事

【質問No.10】ダウン症のある人は算数苦手はほんと?!

今回は、前回の質問からの続きを、番外編として、私が質問にしてお届けしてみます! さて、もっとも鬼婆化していた、算数の宿題を見ていた時。 「ああ、ダウン症のある人は算数苦手って言うけどほんとだな」と思いました。 正確には、数唱や足し算とその答えや、九九の暗記はなんとかできたりします。 しかし、それを日常生活で使えるようになるのはなかなか難しいわけです。  概念理解も難しいので、例えば「あり10匹と象2匹は、どっちが多い?」と聞いたら、「象!」と迷いなく答えるというような

    • 【質問No.9】今だから言える『やっておいてよかったこと』『やらなくてもよかったこと』はなんですか?

      いただいたご質問にお答えするシリーズ。 質問No.9は、「今だから言える『やっておいてよかったこと』『やらなくてもよかったこと』はなんですか?」 細かいことは多分、思い出すともっと色々あると思うのですが、ざっくりいうとこちら! やっておいてよかったことは、「からだの使い方の療育」 娘の時代は今のように色々な療育がなかったので、しっかり受けた療育は就園前の親子療育と「動作法」だけでした。 OTは歩いたら終わり、PTは受けられず、歩き方がなんかペンギン歩きみたいで変だなぁと

      • 【質問No.8】思春期はどんな感じでしたか?

        いただいた質問にお答えするシリーズNo.8は、「思春期はどんな感じでしたか?」 そもそも、思春期っていつ?ということで、ちょっとググってみました。 以下、京都府のHPから転載・・・ ====== 思春期・青年期は、子どもから大人への脱皮の時期です。 第二次性徴の訪れとともに、からだの発育はめざましく、大人らしいからだつきになります。一方、こころの面でも自分自身に目を向けるようになり、急に親離れを始め、これまでとはちがった価値観を身につけようとします。 さらに、「自分とは

        • アートな心が弱る時。〜ある知的障害のある画家の話〜

          ダウン症のある娘が生まれる前、知的障害のある方たちと関わりがありました。 その時の出来事を個人が特定できないよう改変して、書いてみたいと思います。 * 知的障害のある彼は、とても素敵な色合いの絵画を描く方でした。 障害者アートコンテストでは入賞の常連で、作家バンクに登録するほど。 卒後は事業所には通わず、自宅のアトリエで創作活動をしていました。 しかし、彼のお祖父さんの介護が始まり、お母さんは忙しくなり、在宅の彼に付き合うのが少し大変になってきました。 また、彼

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        • 成人のダウン症のある娘を育てている親への質問集
          10本

        記事

          【質問No.7】障害福祉や制度、10年で変わりますか?

          質問にお答えするシリーズNo.7は、「障害福祉や制度、10年で変わりますか?」 「現状を調べていると『これから良くなると思いますよ〜』と言われますが本当にそうだと思いますか?」 というご質問でした。 10年、というワードが出ていたので、今日の質問にまとめさせていただきました。 さて、10年で変わるか。 私の答えは「変わります!」 ただ、いい方に変わることもあれば、意図せず悪い方に変わることもあるのが現状かなと思います。 例えば、多くの方が利用されている放課後等デイサー

          【質問No.6】「カレッジ」について

          いただいたご質問にお答えするシリーズNo.6は、「カレッジ」について。 先日の投稿を見てご質問いただきました。 今娘が通っているのは「ゆたかカレッジ」という事業所です。 いわゆる大学ではなく、福祉の制度を利用した事業所です。 自立訓練・就労移行・今年度からはB型事業所もできました。 室内の雰囲気は、小さな塾のような雰囲気です。(詳しくはブログなどご覧くださいね!)支援学校の高等部のように時間割があります。 1年を通して課題研究をし、論文発表会があります。 娘が高校を卒

          【質問No.5】親なき後のお金のハナシ

          質問に答えるシリーズ、No.5は、「親なき後のお金のハナシ」 最初にお答えをしてしまうと、「もうとっくに成人している娘がいる私も、実はまだちゃんと備えられておらず、現在勉強中です!」 有益な情報をお出しできずすみません。 しかし、親なき後のお金のプロたちも「いくらあったらいいかとははっきり言えない」ということ。 幸せを感じる生活レベルや価値観、障がいの程度、家族構成、資産などがいろいろだから一概に言えないのだと思います。 お金の話をするときに心配なのは、自分達が死ん

          【質問No.4】将来の見通しについて

          ご質問にお答えしてみるシリーズNo.4は、「将来の見通しについて」 障がいのあるお子さんは、自分が通ってきた道と違うので、中学・高校、その先の進路、大人になるまで障がいのある方の世界と接点がないと、見通しが持てず、不安ですよね(TT) なんとなく、王道はあるものの、中学までは義務教育ですが、実はその先は自由!だったりします。 これは障害あるなしに関わらずですが・・・ で、「見通しを持つためのポイントは?」ということですので、私が思うポイントを上げさせていただきました。

          【質問No.3】高校進学について

          いただいたご質問にお答えしているシリーズ! No.3は、「高校進学について」 ダウン症のある子の進学先といえば、特別支援学校(養護学校)が当たり前の時代が長かったですが、最近は少し選択肢が増えていると感じます。 特別支援学校高等部の他に「通信制高校(サポート校)」「定時制高校」「高校の支援級」「児童発達支援の制度を利用した学びの場」「フリースクール」 各地にいろいろな学びの場が増えてきました! 特別支援学校には、受験をして入る支援学校もあったり、私立の支援学校もあったり

          【質問No.2】ダウン症のある子、9歳までにできた方がいいことある?!

          今日もいただいたご質問にお答えしたいと思います♪ 「ダウン症のある子は、9歳までにできるとを増やした方がいいと聞いたことがあるのですが、どう思いますか?聞いた話によると9歳あたりからペースがゆっくりになるとのことでした。実際はどうでしたか?」とのご質問いただきました。 9、10歳ごろ、ちょうど小学校3.4年生って、「ギャングエイジ」と言われる年齢ですよね。 思春期の入り口の年齢で、心も体も成長し、複雑な心模様のお年頃。 ダウン症のある子、歯が生えるの遅かったり歩くの遅か

          【質問No.2】ダウン症のある子、9歳までにできた方がいいことある?!

          【質問No.1】都会にグループホームは多いですか?

          「グループホームについて」 未就学のお子さんの親御さんでも、将来はグループホームに」とお考えになるのがスタンダードになって来てるのかな? そうだとしたら世の中すごい進歩だなぁと感じました。 日本に障害のある方のグループホームが出来るようになって、実はまだ30年くらいなんです。 私が大学生の頃は、「グループホーム、なにそれ?」という感じでした。 今では制度も整い、施設から地域の中で暮らそう、という流れになっています。 異業種からの参入もあり、数は増えています。 また、

          社会福祉士でコーチ、就労支援員。20代のダウン症のある娘を育てている私がお答えします!

          最近、小さなダウン症のあるお子さんを育てている親御さんにお会いすると、「大きいダウン症のある人にあまり会ったことがない」とか、「先輩ママの話をほとんど聞いたことがない」という声をよく耳にするようになりました。 私は、2000年生まれのダウン症のある娘を育てています。 娘が生まれる前から、知的障害のある子どもと健常の子供が一緒に育つインクルーシブな学童保育、知的障害者の余暇支援、知的障害者小規模作業所で働く経験があり、娘の子育ては、壮大な実験でもありました。 支援者と当事

          社会福祉士でコーチ、就労支援員。20代のダウン症のある娘を育てている私がお答えします!

          地域との関わり

          今日は、IKKAとは別に、2010年から地域で続けている発達に心配のあるお子さんを育てるママのおしゃべり会「カモミール」の代表として会合に参加。 釜利谷地区に2つあるケアプラザ、不登校支援の「フレンドリー金沢」、地区担当保健師、主任児童委員、保護司、そして私たちカモミールで構成されている連絡会「釜利谷コミュニティーネット なないろ」に参加してきました。 「なないろ」では、地域のニーズを行政や関係機関にお伝えするというお役目があり、これまでもこの中で色々とお願いしたことが実現

          オリンピック並み?!4年ぶりの投稿

          今朝、noteとKindleの活用方法についてのお話会に参加して刺激をもらい、この記事を書いています。 久しぶりにnoteにログインしてびっくり・・・ え?!4年前?! 4年前は、ダウン症のある子どもを持つ仲間と共に立ち上げた団体、IKKAを法人化して少し経った頃。 その過程を色々書いてみようと思って始めたのに、結局何も書いてなかった(汗) この間は、実にいろんなことがあった4年間でした。しみじみ・・・ 写真は、今年の5月に人生初めて、ノープランで一人旅した石垣島の海

          Peace begins with a smile.

          一般社団法人 IKKA代表理事 久保雅美です。 アカウントをとったまま、何も書いていなかったnote. 何かを始めるにはとてもいいという今日、最初の一歩を踏み出してみようと思います。 法人のこと、自分のこと、気になることなど。 自由に書ける場になったら良いなと思います。 Peace begins with a smile. 平和は微笑みから始まります。 マザーテレサの言葉から。 おかげさまで、笑顔をよく褒められます。 プロフィールをお話しすると、とてもそんなに