「目的」と「目標」の関係と重要性

目標設定は大事ですね。
目標を立てるためには目的が必要です。
この二つがあると、迷いがなくなります。

「目的」とはより高みにある、公共的なものです。
「目標」とは目的を達成するまでのベンチマークです。
会社員として働くならば、「目的」とは会社の理念になるでしょう。
では「目標」は何か?

それは、自身に求められる役割や期待される成果ですね。基本的には1年ごとに設定される様なものですね。

この「目標」 誰が設定するものでしょうか?
これを会社から与えられるもの、と考えている人が多くいますね。
ノルマとか、売り上げ目標など会社から提示されるものも勿論あるでしょう。
でも、それだけでしょうか?
一般社員であればそれで良いかもしれません。

 では、管理職であればどうですか?
 会社から与えられた目標を達成しさえすれば良いのでしょうか?

よくある話 「なりたい」と「したい」

 社員と面談をして、将来の目標を聞く事があります。すると、

「店長になりたい
「課長になりたい
「商品開発に行きたい
「教育担当になりたい

などと言った答えが返ってきます。
この答えに対して、必ず聞く事があります。

「なんのために?」

です。上のように言っている人には、この質問にまともに答えられる人は残念ながらほとんどいません。なぜでしょう?
目的がはっきりしていないからです。目的がはっきりしている人は上の様な答えを出しません。

例えば、
「こんな店を作りたい
「会社のためにこう言う貢献をしたい
「お客様のためにこう言う商品を作りたい
「将来のためにこう言う人材を作りたい

と言った答えです。違いわかりますよね。

 肩書きとか役割で何かが変わるわけではありません。
 担当になったところで、結局指示を待つだけです。

 そうならないために、自分が働く目的を考えてみてください。
 その際に、まずは自己分析です。

 自分が気持ちを傾けられる事がどんなことか(want)
 自分の得意なことは何か( can)
 最終的に理念の実現に近づけるために何ができるのか(must)

を明確にしてください。
 これがはっきりすると、自分がやるべきことが見えてきます。それが最初の目的です。その目的を常に意識して、そのために必要な行動をとってください。

 そうしていくと、一つ一つの行動に意味が生まれ、説得力が増します。そうしていくと、結果は自然とついてきます。
 そして、目的を常にブラッシュアップして行ってください。より大きな仕事が舞い込んでくる様になりますよ。

「目的」と「目標」の関係

 逆説的な表現になりますが、

「目的」とは最終到達点ですが、迷った時に立ち返る場所でもあります。「ゴールであり、スタート」であると言うことですね。

「目標」とは次に辿りつくべき場所です。最終到達点ではないので、状況によって変わります。その判断をするためにも、「目的」に戻るのです。最終的にここにいくためには次の目標はこっちの方が良さそうだ、と言う判断をするのです。

 ぜひ、仕事だけでなく人生においてもこの「目的」「目標」と言うものを明確にしながら進めていってみて下さい。きっといろんなものがクリアになって行きますよ。

 今回も最後までご覧頂き有難うございます。何か一つでもお役に立てたら嬉しいです。

岡本昌巳

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