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横尾忠則展 『満満腹腹満腹』に行ったら、横尾忠則と忌野清志郎と坂本龍一と矢野顕子が見事にリンクした件。
ゴールデンウイークの中日とも言える5月2日、会期終了間近ということもあり、いそいそと横尾忠則展『満満腹腹満腹』を観に出かけた。
横尾忠則現代美術館が開館してから10周年、その間に開催された展示のダイジェスト版ということもあり、まさに満腹ご馳走さんな内容であった。
数多くの展示を見ている中、「あっ、清志郎!」と独りごちる。
肖像画ばかりの展示の中に、忌野清志郎さんをモチーフとした作品を発見。
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清志郎さん亡き後、音楽は常に聴き続けていたものの、ビジュアルからは遠ざかっていた感もあり、久しぶりに再会した忌野清志郎であった。
そう言えば清志郎さんが亡くなったのは今頃だったなと思い出したのは、
須磨の海の向こうに夕陽が沈む様子を見ながら帰っていた電車の中。
帰宅後に、ROCKIN’ON JAPAN 特別号として発刊された清志郎さんの追悼号を確認すると、まさに本日5月2日が忌野清志郎さんの命日であった。
2009年5月2日、清志郎さん58歳の生涯を閉じられたその日。
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夕食を終え、パラパラと読み進めていくと、200ページ以上に渡る追悼特集の最後の追悼インタビューで、先日亡くなられた坂本龍一さんが語る忌野清志郎へのレクイエムが掲載されていた。
●でもまあ、通夜に行かれて、やっぱり驚いたし、ショックだった?
坂本龍一 『うーーん、まあでも、人は死ぬからね、いずれね。もちろん、まだいろんな可能性があり得たので、音楽的にも他の面でもね。もちろんそれは残念なんだけど、片一方でね、僕は清志郎は自分の生を全うした人だと思ってるのね。そう感じるの、なぜか。もちろん、まあ生を全うするってのはさ、長さじゃないから、そういう意味じゃ、やり切ったっていうかな、そういう感じで、そんなに悲しくはなかったよ』
『だけどやはり生きている人間が死んだ物体になるっていうのはさ、いつ見たってまあ、ショックっていうか、すごく感じるところがあるよね・・・。』
特別インタビュー 坂本龍一 より引用
坂本龍一さんが忌野清志郎さんの通夜に際し述べられた一節。
多くの人が坂本龍一さんの死に際し感じたことでもあると思う。
同じインタビューの中で、清志郎さんの才能について。
坂本龍一『矢野顕子の“ひとつだけ”っていう曲があるんだけど、それを清志郎が歌うとめちゃくちゃいいんですよ』『感動するんですよ。で、矢野顕子と清志郎だって音楽性はずいぶん違いますけども、でも歌えちゃうんですよね。それが清志郎の面白いところで、僕なんか音楽的にはもっと遠い存在なのに、全然一緒にできちゃうのね・・・。』
特別インタビュー 坂本龍一 より引用
なんか、すごい人の繋がりの恩恵で自分は生きてきたのだな、
と改めて思った2023年5月2日でした。
大好きな2曲を貼っておきます。
いやあ、本当に満腹な1日でした。
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