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双極性障害のこと 【私を変えてくれた出会い】
2002年(平成14年)に発症した精神疾患。
以来20年余り、この障害に苦しみ、悩み続けてきました。
それが、昨年、2022年初めから急激に回復し、今は毎日、元気に仕事に通い、日常生活を送っています。
生涯治らないと言われたこの病。
絶望し、もうこれで終わりにしようと思ったことが何度あったか。
だから、こんな日が来るとは夢にも思いませんでした。
この回復の原因には四つのことがあると思います。
今日はそのうちの一つについて書きます。
それはある人との出会いです。
私より38歳年下の女性です。
出会ったのは今から3年前のこと。
私が障害者だから出会えた人です。
まだ症状が重く、仕事に行くのがやっとで、私生活も荒れていました。
そういう時期にその人と定期的に面談をするようになりました。
当初は私の病気関連の話を聴いてもらうことがほとんどでしたが、次第に雑談もするようになり、また、その人が障害者に対応する上で困っていることを相談されるようにもなりました。
知り合ってから半年後には公式な面談の場だけではなく、それ以外の時間にも会うようになりました。
最近は私の病状が改善していることから、面談はしていませんが、外でのおしゃべりは続けています。
私にとっては、それが面談代わりと言っても良いかもしれません。
お互いの都合によりますが、月に1回か2回、それ以上のときもあります。
週末がほとんどです。
朝9時にいつものファミリーレストランでモーニングを食べながら、2時間ほど過ごしたところで、場所をいつもの喫茶店のいつもの席に移して3時間、4時間。
話す内容に特別なことはありません。
お互いの仕事のことや私生活でのこと。
嬉しかったこと、楽しかったこと、腹が立ったこと、悲しかったこと、などなど。
誰もがするおしゃべりと変わったことはありません。
でも、私が何を話しても、すべて受け止めてくれます。
だから、私にとっては、何の不安も警戒心も抱くことなく、安心できる、心から心地良いと思える時間です。
とても豊かな気持ちになります。
こういう時間を持ち続けているうちに、だんだん私の症状が改善してきました。
「人との繋がり」を持てていること、そして、それを実感できていること。
それが回復の一つの理由といえるのかもしれません。
大好きです。
その人のことが。
恋しているとも言えます。
毎日毎日、週7日間、24時間、寝ても覚めてもその人のことが忘れられない。
何をしていても、その人のことが頭から離れない。
「今、どこで、誰と、何をしているのだろう」
男女の関係になりたい。
この気持ちも打ち明けました。
普通、こんなこと本人には言わないでしょう。
ましてこの歳です。
彼女のご両親よりも年上で、私には家庭があるのに、言ってはならないことだとも思います。
引かれても仕方がありません。
もうそれで終わってしまうかもしれない。
でも、言わずにいられませんでした。
彼女は受け入れてくれました。
今もお付き合いを続けています。
毎日のようにLINEでやり取りを続けています。
それも、短い言葉のやり取りではなく、私がその日に思ったことを長い文章で書き、それに対して返事をくれる。
1往復か2往復。
「もっと早く出会いたかった」
「自分が独身だったらよかったのに」
と思うことがあります。
でも、お互いが今の立場だからいいのではないか、とも思います。
私の、これまでの人生経験があるからこそ、その人の良さ、素晴らしさに気づけているのかもしれません。
これがもし40年前だったら、こうはなっていなかったかもしれません。
もっとも、40年前には彼女はまだ生まれていませんが。(笑
人生の最終段階で、こんなふうに思える人に出会えたこと。
奇跡、だと思います。
もう少し生きてみようか。