見出し画像

ピアノの先生の独り言#28ピアノ教室はサービス業です。生徒さんの満足度が一番大切。

ピアノ教師のmasakopianoです。
自宅でピアノ教室を開講して28年、ピアノ教師歴は楽器店での指導も含めると、30年は超えてます。
年月だけ見ると、、、私ってベテランって言われる部類に入ってます。
新講師の頃、この年代の先生方は遠い存在で、私はあそこまで続くだろうかと思ってましたが、、、
今、自分がその年代になってみて、結局どの年代でも悩みはあるし、
多少は経験で色々うまくやり過ごせるようにはなっているけど、
若い先生はフレッシュな魅力満載だし、その時々の自分しか出来ないレッスンがあると、ようやくこの年で気がついたわけです。←遅すぎ(笑)

先日、70代の女性が体験レッスンに来られました。
先月まで楽器店のピアノレッスンに半年ほど通っていたとは聞いていましたが、、、何故辞めたのかをお聞きして、言葉がなかったです。
まだ習って半年、ようやく両手が弾けるようになった生徒さんに対して、
出来ない部分を責め、捲し立てて、模範演奏をガンガン弾いて、生徒さんは恐怖を覚えたというのです。
手も震えて、ピアノを弾くどころではなかったと。。。
帰り道も頭がガンガンして、、、
その日のうちに楽器店に事情を話して、退会しましたと。

中堅どころの指導歴も長い先生だったらしいのですが、
お母様の介護を終え、仕事も引退され、ようやくご自分のお時間を楽しむ余裕ができて、ようやく生涯の趣味としてピアノを選ばれたシニアの方に、、、
恐怖を感じさせるというのは、絶対あってはならないと思います。
もちろん、先生の方にも言い分はあると思いますし、
生徒さんのだけの一方通行のお話を、全て鵜呑みにしているわけではありません。
しかし、、ピアノ教室はサービス業です。
どんな素晴らしい指導をしたとしても、
お客様(生徒)がどう感じるかなんです。
恐怖を覚えたなら、もうそれで完全アウトです。

お辛かったでしょうね。
そして、そんな中、もう一度ピアノを習いたいと、
門を叩いてくださいましたねと、、、
前の教室で使っていた教材は見ると動悸がすると言われるので、
捨てましょう!そして新しいテキストでもう一度レッスンしましょうとお話ししました。

私たち先生と呼ばれる職業の人間は、つい勘違いしやすくなります。
自分が偉くなったような、上から目線になりやすいいです。
先生とは、先に生まれた(技術を学んだ)先輩なんです。
それを後輩に伝えるのが先生の仕事だと思っています。

来月から心機一転でレッスンがスタートします。
体験レッスンの後、入会されることになり、
「ピアノレッスン再開を、
楽しみにしております。どうぞよろしくお願いします。」
とメールが来ました。

生徒さんが満足度を上げるレッスン。
お一人、お一人、望むレッスンの内容は違います。
バリバリ弾きたい人、コンクールで賞を取りたい子、レッスンのおしゃべりが好きな子、ワークが大好きな子、JーPOPを弾きたいから習ってる子、、、
50人いたら、50通りのレッスンですね。

レッスン日が待ちどうしい、そんなレッスンができたらいいな〜と
改めて初心に帰った気持ちです。

今日も最後までお読みいただき、ありがとうございます😊

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?