「私の偏差値は45、息子は偏差値65」

私は勉強が大嫌いで高校も偏差値が低い工業高校に通っていた。

今は分からないが、当時の工業高校は不良や成績が悪い子供が通うような学校だった。
もちろん純粋に機械に興味がある子供もいたが、そんな子供はほんの数パーセント程度で、いわゆる落ちこぼれが行くような高校に通っていた。

そんな私の息子(10歳)は偏差値65だ。
息子は地元では有名な塾に通っている。その塾は成績順にクラス分けをされていて、息子はトップのクラスになっている。

頭が悪い父を持つ子供がなぜ勉強を頑張る子供になったのか、幾つか体験談を話したいと思います。

【虫捕りから漢字を学ぶ】

息子は虫捕りが好きで、夏になると私を誘い公園や河川敷などに行ってはバッタなど捕まえて遊んでいた。

息子は虫を捕まえてくると「このバッタの名前はなに?」と聞いてくるのだが、そもそも私は虫には興味がないため答える事ができないし、今さら虫の名前や種類などを勉強して息子に教えるのも面倒だと思い、昆虫図鑑をあたえてみた。

私があたえた昆虫図鑑はたくさんの漢字が書かれており、当時小学一年生だった息子にとっては読むことが困難だったと思う。
だけど息子は、大好きな虫をもっと知ることができる昆虫図鑑を頑張って読み、分からない漢字は私や母親に聞いて夢中になって読んでいた。

そのためか息子にとっては漢字を学ぶことは苦痛ではなく、大好きな物を知るために必要な事だと彼なり思ったのかもしれない。

漢字を覚えさせるために机に座らせて漢字ドリルをやらせたりする方法もあるが、その前に漢字に興味を持たせるためのきっかけや環境を作ることが親の役割なのではと私は思う


【知らないふりをする】

ある晩、息子を自転車に乗せて走っていると息子が

「パパ、なんでお月様はついてくるのかなぁ?」
と質問をしてきた。

答えとしては、月がついて来ているのではなく、月が遠くにあるために錯覚をおこしているだけである。

答えを教えることは簡単だが、ここはあえて知らないふりをして、

「パパも分からないから一緒に調べてみようか」

と話し、家で新聞紙をまるめて地球と月を作り遊びながら、なぜ月はついてくるのかを学ばせてみた。

ここで大切なことは、子供が何かに興味をもった時はすぐに答えを教えるのではなく、子供が納得できるまで親が一緒になって付き合ってあげることだと思う。
また、興味を持つことは学ぶ姿勢が出来上がっている状態でもあるため、面倒だと思わずに、子供が知識を吸収をするチャンスだと思い付き合ってあげることが大切だと思う。

今回紹介した体験談を実施するだけで、子供の偏差値がいきなり65になるわけではないが、子供の学力を伸ばす方法の一つとして、学ぶ事に興味を持たせる環境を作り出すことがポイントになると私は思います。

もし今、あなたの子供が何か夢中になっている事があれば、それをきっかけに国語、算数、理科などに興味を持たせるような環境作りを考えてみませんか?

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