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【インバウンドの反動】大阪ミナミの地価に・・・

 こんにちは。私は、大阪出身で生まれてから22年間ずっと大阪に住んでいます。今まで、大阪ミナミといえば「道頓堀」や「心斎橋」など人が多く常にいる印象をずっと持っていました。

 しかし、新型コロナウイルスの影響によって、ものすごく人が減った映像がニュースを見てものすごく変わったなと思っています。

 さて、ミナミの利用者層を見てみると多くの外国人が主体となって売上を保っていました。ツルハドラッグを例にすると「利用者の9割が外国人でインバウンドであった。地元客層にあった商品を増加しているが、今までの売り上げを補いきれない」と担当者が述べています。また、ツルハドラッグは8店舗あった店舗数を2店舗閉店にしています。

 さらに、ココカラファインでは「心斎橋付近の店舗は、1日に1000万円単位の売上誇っていたが、今では1日30万円の売上にまでなってしまった」ともなっています。

 また、ドラッグストアだけでなく、ミナミを含む中央区の飲食店の廃業届を見てみると24%増加しています。

 ここから見ると、いかにインバウンドに頼った店舗、経営方針であったかが顕著に表れています。都会という場所で住む場所も少ないからインバウンドに頼ることは仕方がないが、頼り切った反動が凄まじい影響を及ぼしています。今後どうなってしまうのか注目がされます。

 さらに地価を見ていくと、マンションなどの投資意欲が下がったり、いろんな店舗が撤退していく中で、ミナミ3地点(心斎橋2丁目、宗右衛門町、道頓堀1丁目)は2020年1月から9月に23%下落しています。

 2020年1月時点で2152万円〜1865万円だった路線価(最高地点)が2065万円〜1790万円に修正され、この修正は大規模災害を除いて景気変動に伴う減額は初めての経験です。

 今後も、ミナミの店舗数が減り、撤退数・廃業数が減ることで段々と地価に影響していき、地価の減額が段々更新されていくのかもしれません。これは、大阪ミナミに限った話ではなく、首都や観光業が盛んな地域は、インバウンドの影響をものすごく響いてくるでしょう。

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