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失敗から学んだ「お仕事の流儀」
思いを引き出すインタビュアー、鯨井啓子です。
年明けから新しいご縁がつながり始め、忙しい中にも楽しい時間を送ることができています。仕事楽しい♡
ところで昨日は成人の日でした。
新成人の皆様、おめでとうございます。
1年間アメリカの大学への留学準備の学校に通っていたので、私は二十歳の頃、まだ大学1年生でした。寒い寒いニューヨーク州から戻ってきて、日本の華やかな成人式に参加でき、振袖って着たまま動くのしんどいな!ということなんかも体験でき、とってもいい経験になったことを覚えています。
そのころの私が陥っていた状況。
それが、将来のビジョンをどう描いていいかよくわからない病です。それは、なにをしたらいいか。なにをどこからどう積み重ねていいかわからなくなってしまう症状を伴います。
留学生だったらだいたいボストンの就活フォーラムで日本企業に就職を決めるのが一般的でしたが、そういうチャンスすらどう生かしていいかわからない。アルバイト程度のことしかしたことがないから、そんな仕事をしたいかもよくわからない。
こどもの頃の家庭環境が、私にとってかなり落ち着かないもので、自分が何を望んでいるのかすらよくわからなくなってしまったということがとても大きいと思うのですが、それでも、びっくりすることに、波はあれど、そのどうしたらいいんだ仕事!という症状は最近まで続いていました。
そんな中でも、国際映画祭の事務局、国際交流協会のスタッフ、地域おこし協力隊など、いろいろな仕事をさせていただきました。学生時代からコラムの寄稿をしていたくらいなので、文章は書けるほうなのだと思います。それでも、そのまま書く仕事に突入していたら、私はどこかで行き詰っていただろうと思います。なぜなら、
仕事はひとりでできないから。
どうしたって相手がいて、一緒にいい成果を出していくのが仕事である以上、マナーや心配りを基本としたお仕事の流儀が必要です。
社会人としての振る舞いもろもろ、メールで円滑に自分の状況を伝え、相手の言うことも理解できる読解力も必要。請求書をつくるためにエクセルも多少使えないとだし、仕事の進め方、商品の作り方、プレゼンの仕方など、基本的な知識はあるに越したことはないです。
そのすべてを実践の中で教えてくれたのは、右も左もよくわからなかった私のことを雇ってくれた会社のみなさんです。本当に感謝しています。
私は人と長いこと一緒にいると疲れてしまうし、オフィスビルの気密性の高さががすごく苦手です。だから、そこで長く働くことはできませんでした。そこで思い知らされた「できない」経験が、今の私の働き方をつくっています。今では会社の外で、会社と共に働けるようになりました。
世の中で言われている「普通」にできなくてもいいんだと思います。自分の中でちょっと興味が湧いたことを、続けていけるカタチで積み上げる。それも何年かやってれば経歴に、そして経歴以上に実力になります。大事なのは、その仕事の中で自分の課題を見つけて、工夫して、よりよくしていけるチカラ。それは悩んだ方がきっと鍛えられます。
仕事の作り方が苦手で、何年も仕事の作り方に苦戦してきたからこそ、おんなじ症状でお困りのみなさんへ。私は今、仕事がとても楽しいです。あなたときっとそうなれます。応援しています。くれぐれもお体には気を付けて!
◎鯨井啓子 info
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