リリとロロ 「サブリナロマンス」について
空想に耽る女の子。
他人の性格になりきるというのは面白い。
他人の思考の紐解き方を真似る作業は、その人のポテンシャルを引き出す力にもなり得る。
thee michelle gun elephantの最後のフルアルバム "SABRINA HEAVEN"という作品がある。
後期のミッシェルの濃く苦い部分を抽出したようなアルバムで、どこか物哀しい鳴りを感じる。
最後の曲 "NIGHT IS OVER"はピアノインストの曲で、"GIRL FRIEND"の原曲だ。
「世界はくだらないからぶっとんでいたいのさ」
「天国はくだらないからぶっとんでいたいのさ」
何度もリフレインされるフレーズが胸を絞めあげる。
なんとなくそんな男性の抱く女性像を形にしてみた。
こういう漠然とした疎外感を、らしくない爽やかなタッチで描くことに若干の違和感はあった。
ただ、このタイミングでこれを書いたのは次作がかなり陰鬱で胸糞悪いので、ここいらで一旦お互いに胸の中のキャッシュを整理しておこうと思ったからだ。
苦手な人は頑張ってください。
正木諧 「サブリナロマンス」
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