元素

#13 元素思考

こんにちは!
毎週月曜日開館の【Vivid Books】へようこそ!

PCが壊れていたので、3週間ぶりの投稿となってしまい、すみません、、、。

今週は文系の僕が、理系知識も身につけたいと思って、なるべくポップで楽しく学べる本を探して見つけた一冊をご紹介します。

目次
1.今週の一冊
2.内容
3.学び・気づき
4.さいごに

1.今週の一冊

タイトル:元素生活 完全版
著者:寄藤文平
出版:化学同人、2017(第1版は2009)


2.内容

この本は、現在発見されている元素一つ一つがどんな性質を持っていて、日常生活にどんな形で使われているのか、元素を人間の形で表し、分かりやすく説明しています。

発見された年や原子量、使用用途や特殊な性質をビジュアルで理解できる点がこの本の一番の特徴です。


また、僕がこれまで避けてきた分野だからかもしれませんが、元素についての情報量もちょうどよく、普段の生活でイメージしやすいものが多いのも、この本のいいところです。

例えば、原子番号19、原子記号Kの「カリウム」。誰もが名前だけは聞いたことあるかもしれませんが、実際はどんな元素なのでしょうか。

・パセリ、のり、昆布、トマトなどに多く含まれる
・体の老廃物を便として外に出す
・ブラウン管のガラスに使用
・柔らかく溶けやすい金属なので、ハンドソープにも
・塩素酸カリウムはマッチの火薬に
・植物の中のカリウムを水に溶かすことで洗剤に
・自然発火するのでオイルに入れて保存が必要
・農作物を育てるのに欠かせない肥料の3要素の1つ

なんとなく金属っぽい感じはしていましたが、ハンドソープ・洗剤に使われているとは思いませんでした。空気中の水と反応して自然発火するという性質も初めて知りました。


こんな感じで、化学の教科書のように化学式ではなく、もっと生活に近いイメージを持って学ぶことができる本なのです。


3.学び・気づき

この本を通して学んだことは、元素の数だけありますが、、、(笑)

全部紹介できないので、全体を通して大事だと思ったことをここで書きたいと思います。

それは、「世界は元素でできている」ということ、そして「物の形が変わっても、元素そのものは変わらない」ということです。


何を当たり前のことを、と思う方もいると思いますが、、、

僕たち人間は、炭素・水素・酸素・窒素・リン・硫黄でできているそうです。これは誰もが同じです。

ということは、何か人間関係で悩んだ時や、他人と自分を比べて嫌になってしまった時に、このことを思い出し、

皆おんなじ炭素と水素と酸素と窒素とリンと硫黄なんだ。

こう思ってしまえば楽になるんじゃないかと。(笑)

あまり物事を深く考えずに、なんでも元素の組み合わせだと思えば、自分の悩みがちっぽけだったことに気づけそうですね。


あと僕ら人間は、というかこの世のすべてのものがそうですが、生きていても死んでいても、元素の組み合わせは変化しても、そのものは変わらないそうです。

なので、人や動物、植物の命のはかなさを感じる一方で、

それは形を変えて、元素単位では変わらずそこに居続ける。

こんなことも思いながら日々過ごすと色々見え方が変わってきそうな気がしますね。

僕はこれらの考え方を、「元素思考」と呼ぶことにします。(笑)


4.さいごに

さて今日は元素という、一見とても細かいものですが(実際には見ることは難しいけども)、考えてみるととてつもなくスケールが大きくて、悩みなんて元素単位で考えればなんともないや、と思えるような学びがありました。

みなさんも、このような元素思考を持ってみてはいかがでしょうか。(笑)


次の定期投稿は月曜日【Vivid Books#14】です。
それではまた。


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