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児童養護施設退所後コミュニティづくりへの旅

初めまして!

僕は31歳で児童養護施設出身者であり、現在は一児のパパをしています。

現在全国で児童養護施設が605カ所あり、そのうち入所している子供たちが、25,282人もいます。※厚生労働省調べ(平成29年10月1日現在)

施設では、2歳〜18歳までの子供たちが共同生活を行なっており、入所理由などは個々によって様々な理由で預けられていて、近年では【虐待】や【ネグレクト】で預けられている子供が多くいます。

僕も実際に施設で2〜16歳まで生活していて、僕の入所理由は「養育困難」でした。後から知ったのですが、母親は籍を入れず20歳で僕を産み、そのまま乳児院へと預けられました。当時はそこまで虐待は多くない時代でしたので、ここ最近の統計を見ると年々深刻だと感じています。

そしてなぜ僕が今回のテーマでもある「児童養護施設退所後コミュニティ活動」を行うかと言うと、基本的に施設は高校を卒業した18歳になった途端に退所しないといけなく、そのまま社会へ独り立ちしないといけません。

そうすると、いきなり社会に出た子供達が困ることは、生活資金や頼れる人が身近にいないこと、そして孤独感を感じてしまう子供たちが多くいます。親がいたとしても虐待をする親に頼れる訳もなく、結果一人で抱え込んでしまいます。

実際僕も同じ経験をしていて、16歳で退所した当初は早く退所したい気持ちでいっぱいでしたが、徐々に生活資金や相談する相手など、部屋を借りる時の保証人など沢山の壁が僕の前に現れました。

そこで感じていたことは「なんで自分だけこんな目に合わないこんな目に合わないけないんだ!」

このようなネガティブの考えになっていくと全てがネガティブの方向に進んでいき、自分もいつしか悪い環境へと足を突っ込んでいました。このように僕と同じ経験をした人が、同じ施設で育った周りの多くの人が経験していました。

今となれば良い経験だと振り返れるのですが、あの時の悪い環境のまま今もいてしまうと後悔することさえも気づかず、もしかしたら人としての道を踏み外していたかもしれません。

そんな自分と同じ経験一人でもして欲しくない!そんな想いから自分にしかできないことはないかと考えこの活動のスタートと記事を書きました。

親がいても一緒に暮らせない環境がある、親がいない、自分も親になって初めて気付くことがあります。

子供は親のことを本当に良く見ています。そしてそれが自分に向けられた【愛情】なのか?そうではないのか?些細なことでも気にしています。親に暴力されても嫌われないように自分を偽ってでも演じようとします。言いたくても言えなくずっと心に抱えてしまいます。親がいないと【愛情】さえも分かりません。【信頼】することがどうなのかも分かりません。だから大人になっても心に大きくぽっかりと空いた穴があります。それを大人になってから埋めていくことをしないといけないのです、、、。

そんなマイナスからのスタートを歩む子たちと一緒に【愛情に満ち溢れる社会】を創っていくために自分ができることから第一歩大きな旅がスタートしました。



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