2016年2月の記事一覧
【俳句鑑賞】猫の目のまだ昼過ぬ春日かな 鬼貫
上島鬼貫(うえしまおにつら)。こんな人、国語の教科書に載っていたかな?印象は薄いのに、おにつら、という名前の人がいるっっぽいことだけ知っていた。
江戸時代中期の俳人らしい。本業武士。兵庫県伊丹市の人。芭蕉さんとも親交があったんですって。
昨今の猫ブームのすごいこと。猫俳句もいいかもしれません。
春の日はゆったりと時間が過ぎていく。愛猫なんかとグダグダ過ごすのもいい。なんにもしない。ごはんなん
【俳句鑑賞&料理】行く春や鳥啼き魚の目は泪 芭蕉
30数年生きてきて、生まれて初めて自分の作る料理がおいしいと思う。いや、その以前に、生まれて初めて自分の食べるごはんを自分の手でDIYしている。そのきっかけは写真の「金目鯛の煮つけ」
なんせ、料理する時間があるくらいなら、ビジネス書を読んだり企画書を作成している方が楽しかったオンナである。この変わりように一番驚いているのは何を隠そう、この私。
1月吉日、ふと、スーパーで金目鯛と目があった。コワ
【俳句鑑賞】春の航小浦小浦に人降ろし 桃子
春の航小浦小浦に人降ろし 辻桃子
2月4日は立春。といえども、まだまだ北風に体を苛められている頃合い。この日を過ぎると、体感的には冬のままであっても、小さな春らしいものを見ると心が浮き足だっていることに気が付く。
私は普段、とても水辺を好む。息づまると水があるところに行きたくなる。東京でいたときもそうで、浅草の隅田川の川辺や勝鬨橋や築地市場を眺めることができる川辺沿いに行っていた。
しかし、
大人は、もっと自分を大切にしていいんだ。
ここにいることで感じていること。それが実は大切なのかもしれないと思い始めた経験が私にはある。
1分2分の時間を縮めることに躍起になり、やれ効率的だ、と食べること、寝ることをおろそかにし、お酒で紛らわせる。心の中にある自分の気に入らないことを、お酒のチカラで自分のカラダから発する。そう、今、人は自分の中に入ってくる嫌なことを放出することで手一杯なんだ。美しい自然、心にしみる詩、ドキドキする小説