さいよう

企業と学生の間で新卒採用を考え直す

今僕が働いている会社で、僕を含め研修中の19新卒入社メンバー(6人)に21卒むけインターンシップの募集から選考までがプロジェクトとして任された。(結構責任重い&超自由に企画して良いとのこと)

日本の企業にとって超重要な新卒採用。しかしその正解はまだ明らかにされておらず、課題は山積している。

企業と学生の関係性はもっとリアルで、インディビジュアルで、相互的に対等な関係だと思う。そんな気持ちを持ちながらインターシップの採用活動を始めてみて考えたことを残しておこうと思う。

ばらばらと考えを書いてるので、まとまっていないけれど。

画一的な採用活動しかできない日本企業

なにが新卒採用を難しくしているかというと、僕はその画一性にあると考えている。「新卒一括採用」という言葉からもわ分かるように、同世代で、同質性の高い、「新卒」という生き物をいかに会社にとって良い形でたくさん集めるかが目的になっていた。

しかし、それも仕方がないことで、高度成長期のロジックでは正しかった事なのだ。同質でマネジメントしやすい労働力をたくさん投下すれば、その分成長できたからだ。

しかし現代においては全くその限りではない。

会社を変革し、成長のレバレッジをかけることができる人材でないと、コモディティ化した労働力と変わらない。

ではそういった学生をどのようにしたら企業が採用できるのかを、新卒研修中という学生と企業の間の曖昧な存在として考えてみる。

個人との関係性への当事者意識

新卒採用の画一性から脱するには、直接的に学生一人一人と個人としての関係性を築くことが一番の解決策だと思う。

どれだけ学生個人と企業が、同世代・同質的集団のOne of themではなく、無限の多様性の1つとしてコミュニケーションをとるのかが最も本質的なポイントだと思う。実際自分自身が就職先を決めるときにも、この基準で判断していた。

しかし、残念ながらこれには限界がある。
企業の規模が大きくなればなるほど、採用はマスマーケティング化し、学生はカスタマー集団として捉えられる。これは仕方がないことで、人事の個人的リソースに対して採用しなければいけない人材が圧倒的に多いため、母集団からの一定基準によるセレクションでないと機能しないから起きることなのだ。

だとすると、仕組みを変えるのは難しい。

では何を変えるか。

関係性(Relation)を変える。

コミュニケーションのスタンスを変えて、学生が企業との関係性に当事者意識を持てるようにする。

そうすれば本当に今自分の会社が必要としている人材とおのずと関係性が紡がれると僕は思っている。なぜなら、学生も自分が個人として活躍できる、幸せになれる環境を探し求めているからだ。

スタンスとしてどこかでマスマーケティング的なアプローチをしてしまうと、一気に学生個人との関係性は崩れる。

共感を刺激する

ではどのようにして、その関係性を紡いでいくのか。ポイントは企業側が発信するメッセージにあると思う。

たしかに、企業が発信するメッセージは非常にパブリックなものだが、だからこそ極限までインディビジュアルなスタンスが必要である。

「これは自分に対するメッセージなんだ」

と学生に心から思ってもらうようなコミュニケーションのスタンス。

自分たちが実現したい未来に対していかに学生に共感してもらうか、それをいかに刺激するか、それが採用活動とって一番重要なことであると僕は思っている。

語りかけ続ける。態度で示す。積み重ねる。

しかし、これをどのように実現するかの具体的なTipsはわからない。

ただ一つ言えることは、関係性は時間でも地理でも分断されてはならないということ。学生との関係性はひいては社会全体との関係性であり、短期的に採用活動・就職活動の期間だけで築かれるものでは決してない。

自分たちの理想とする未来を発信し続け、それに共感してもらえるような人たちに気付いてもらえるように当事者意識を刺激し続ける

もちろん事業でその未来の実現のために全力を注ぐ。態度で示す

そういった積みかさねでしか関係性は築かれないと思っている。学生と企業に限らず、あらゆるステークホルダーとの関係性は真摯な態度とインディビジュアルなコミュニケーションによって健全に育まれていくのだと思う。いわゆるPR(Public Relations)はそうした関係性の全部であり、採用活動もその一部でありながら、学生という社会との関係性においてはそのすべてであると考えている。

実際にやってみる

そんなことを考えながら、21卒のインターンの採用活動をはじめてみる。

これから僕のノートでも少し紹介させてもらおうと思っている。

僕自身が考える「共感への刺激」の積みかさねを会社からどんどん発信していこうと思っている。その中で、僕たちが思い描く未来を一緒に実現できる仲間との関係性を築いていければ最高だなあと思っている。


では。



すごく助かります!非常に助かります!とても助かります!