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ブラジルのコロナ事情(2021年6月下旬)

コロナもようやく落ち着いてきたと日本を始め先進諸国では伝えられていますが、ブラジルのコロナ状況は、2021年6月24日の時点で、死者数は世界第二位で累計約50万人を越え、感染者数は約1800万人となり、アメリカ、インドに次いで三位です。今のところは変異コロナの勢いも止まらず死者数も一日二千人前後です。

ブラジルのような貧民層の多い国で経済活動を止めたら国が破綻しますから、都市封鎖は強行できません。

良く言えば集団免疫の考え方ですが、ブラジルの人口は二億人。そのうち一億人が抗体を持てば、感染は収束するでしょうが、感染すれば発病しなくても抗体は出来ますから、実際には数千万人が発病しても仕方がないでしょう。

致死率を2%として死者百万人、その内七・八割が高齢者で残りはほとんどが貧民だろうと冷淡な予測をしているようです。

ブラジルには色々な風土病があります。
ジカ熱、デング出血熱などもありますが、ワクチンはうまく出来ないようです。犯罪に巻き込まれて死ぬ人も毎年7万人いますから、国民は今回も半ば諦めの感じです。

ブラジル人は牧畜民の子孫が多いですが、牧畜民は日常家畜の死と生を見ていますから、老いて繁殖に使えないとか、獣医にかけても引き合わなければ、食べるか処分します。
家畜は経済動物ですからそうなります。

だから死生観も日本人のそれとは異なっているようで、そのせいか日本のような高齢者の延命治療はほとんどやりませんし、ペットの介護や葬式やお墓などというのも聞いたことがありません。

ブラジルのボルソナロ大統領は、人的被害よりも経済的損失を抑える方針らしいですが、死者数が高止まりしているので6月23日時点では支持率も三割を切ったようです。
皆が早く感染すれば、抗体を持った人が増えるので、それを待っているのではないでしょうか。

そして、ようやく順番が来たので、私たち老夫婦も第一回のワクチン接種をやってきました。
その晩、私は急に寒気がしたので靴下を履いたり股引を出したりして、なんでこんなに急に気温が下がったのかと思っていました。
翌朝起きてすぐに寒暖計を見ましたらそれほど冷え込んでいませんでしたが、体がだるくなってきました。
家内は昼頃から熱がでて37.4℃、これは予防注射なんかして失敗したかな、と思っていましたら、夕食後には下がり始め、翌々日は二人ともに正常に戻りました。
家内への二回目の接種は止めるべきか、とも思っています。

<今日の名言>
「天国に行くのに最も有効な方法は、地獄へ行く道を熟知することである」マキャベリ
(不幸な人を良く観察してそれを反面教師にするとよい。)


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