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平時のリーダー、有事のリーダー

狩猟民や牧畜民など、動く生き物を食べる民族は頭を使います。
特に狩猟民は、獲物がどこにいるかを予測して探索、発見と追跡、逃げる方向を考えながら、追いつめて弓や槍が使えるまで接近、格闘してとどめを刺す。
そして仲間と獲物を公平に分配する。
状況は刻々と変化しますから、有事のリーダーは有能でないと生き延びることができません。

一方の稲作民の仕事は、毎年同じことの繰り返しで、早春に苗代を用意して籾おろし、田起こしをして水を入れて代掻き。
田植が済んでしばらくしたら一番は除草、肥料や殺虫剤を散布し、稲穂が稔り始めたら水を落として稲刈り。
除草が遅れると雑草の種が隣の田に広がったり、稲刈りが遅れると秋の台風にやられます。
だから隣の農作業を見ながら真似をしていれば大体間違いありません。
そんな農家を「隣り百姓」とよび、日本人は「横目民族」になっていったそうです。
ですから日本の平時のリーダーの主な仕事は、争いを防ぎ和を保つことなので、敵を持たない温和な性格であれば、総領の甚六でも務まります。

今回のコロナ騒ぎを見ても分かるように、お上の政策決定者が無能なので、いつものように現場の奮闘に頼ることになります。
東アジア、特に日本の死者は欧米より桁違いに少ないのに、国の感染対策はいつも欧米のやり方を横目で真似るだけなので、若い人や現役世代は深刻なダメージを受け、日本企業も次々と外資に食い荒らされてしまうことでしょう。

“ 敵を知り己を知れば百戦あやうからず ”というように、日本人はもっと己の長短をはっきりと知っておくことが必要ではないでしょうか。

【今日の名言】
「我が国と違ってアメリカは上に行くほど優秀です。」
  勝海舟の帰国報告


<編集協力>
和の国チャンネル https://wanokuni.me/
縄文時代の日本は稲作が広まる前の時代で、狩猟(肉)・漁労(魚)を中心に栗やドングリや果物などを季節に応じて採取していました。
逞しく生きていたあの頃を思い出してみるのも時に必要ですね!


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