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わたしの好きな走り方

秋も一段と深まり、
外に出るのが心地良い季節になってきた。

そこで今回は、
フルマラソンで完走経験がある私の
一番好きな「走り方」について話したい。

イヤホンは要らない

鳥の声、虫の声、風の音
車のエンジン音に、工事の騒音
おばちゃん達のヒソヒソ声や、
子ども達のはしゃぐ声

数えきれない音が重なり合って
耳の中に飛び込んでくる。

目・鼻・肌から得られるものも
格段に多くなる。

それら全てをブロックしてしまうのは
もったいない。

スマホも要らない

走ることに集中するには、
ひっきりなしにやってくる通知は大敵である。

もちろん、ランニングアプリも不要。
ペースを決められるのはごめんだ。

観たいものがあれば
足を止めたっていいし、

気分が高まった場合は
一気に加速してみるのもいい。

ルートも要らない

毎回同じ道ではつまらない。

行き先を決めずに外に出て、
気の向くままに進路をとる。

まだ見ぬ風景に吸い寄せられて。

よく知っているはずの近所でも
たくさんの発見があるはずだ。

目的も要らない

健康を維持したいから。
フルマラソンを完走したいから。

走る理由は色々あるが、
目的はない方が絶対に楽しい。

目的を作った瞬間に
「走ること」が手段になるからだ。

目的を達成できないと
走る喜びが得られないからだ。

それでは、なぜ走るのか?

簡単である。

走りたいから走る

ただそれだけである。

「目的を持って取り組もう」
という考えをよく目にするが、

「好きだから続ける」
は、もっと素敵ではないだろうか。

息苦しさを感じたときは、
何もかもを取っ払い、
まず飛び出してみよう。

きっと迎え入れてくれるだろう。

そして、与えてくれるはずだ。
日常から切り離された優しい時間を。

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