祖母の笑顔を取り戻した話
今回は、私の祖母に関するお話を、皆さんに共有させてもらいます。
どうかお付き合い頂けると嬉しいです。
私と祖母
私は祖父母にとても可愛がってもらっていました。
歩いて1分のところに住んでいたこともあり、毎週のように遊びに行くのが当たり前でした。
毎回、帰り際に「もう帰るのか」と祖父に言われたのを今でも思い出します。
そんな祖父は、私が結婚する直前に、祖母を残して他界してしまいます。
一番喜んでくれる祖父を、結婚式に呼べなかったのは本当に残念でした。
結婚してからは、車で1時間弱のところに住むようになりましたが、1ヶ月に1回程のペースで、家族を連れて、祖母に会いに行くようにしていました。
非常に喜んでくれる祖母を見ると、こちらも幸せな気分になります。
しかしながら最近は、コロナ禍を受けて帰省を控えていたところでした。
体調を崩した祖母
そんな中、母から連絡が入ります。
「おばあちゃんが体調を崩して、だいぶ弱ってしまっているよ」
心配になり、私一人で祖母の家を訪問すると、
確かに気力が落ちており、顔色も優れない様子。
会いに行くといつもにこっと笑ってくれる祖母は、そこにはいませんでした。
いくつか話題を振りましたが反応は薄く、疲れもみえたので、その日は静かに隣で座っていることにしました。
帰る際「今度は子どもも連れて来るからね」と伝えると、微かに微笑みが。
この日初めて見た祖母の安心した顔に、私もほっとしたと共に、一刻も早くまた来なければという思いに駆られました。
子どもを連れて訪問
一週間後、子どもを連れて祖母の家に向かいました。
道中、子どもらは二人そろって眠気に襲われ、到着する頃には夢の中。
クルマから降ろすと、目覚めたもののムスッと不機嫌な顔。
祖母を元気付けるために、対面する瞬間から子どもの活気あふれる姿を見せてやりたかったのにと思いながらも、部屋に入っていくと、
そこにはなんと、既に満面の笑みを浮かべる祖母の姿が。
子どもらは、まだまだまともに顔も上げていないのに。
彼らの存在だけで、祖母は気力と笑顔を一瞬にして取り戻したのです。
少し経って子どもらの機嫌が回復すると、会話も弾み、とても楽しそうにお菓子を食べる、これまで通りの祖母がいました。
子どもの持つ圧倒的な力を思い知らされる出来事でした。
そんなかけがえのない存在なんですね。
最後に
祖母には健康で長生きしてもらいたいので、今後も定期的に遊びに行きたいです。子どもらもとても喜んでいましたし。
ただ、新型コロナウィルスが再び猛威を振るい出し、移動が憚られる情勢なので、Zoomなど、何か他の策を考えなければなと思っております。
皆さんは、もうすぐ来るお盆休み、どのように過ごされるのでしょうか?
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?