山登りと子育て
私は、こどもたちと一緒に、登山やハイキングをしてきた。
自然やこどもたちに教えてもらいながら、山を楽しめている。
https://note.com/masahiro_oz/n/n217869ae27ef
最近、ふと気づいたことがある。
登山をしていると、行き交う人とあいさつをする。登山のマナーでもあるが、あいさつがきっかけで知らない人と会話が始まることもある。山のご縁という魅力が登山にはある。
また、道の譲り合いによって、交わされる小さな感謝のやり取りが、登山道にはある。私は、登山道は「思いやりの道」だと思う。
こどもと一緒に登っていると、いろんな方に、「頑張ってるね~」、「えらいね~」と声をかけてもらえる。温かい時間が生まれる。私はこの人間の温かさを感じる瞬間がとても好きだ。
ふと気づいたのは、山だと、何気なくあいさつから人とつながり、道の譲り合いによって、人の思いやりが溢れ、温かい時間が生まれるのに、なぜ日常だとその意識が薄くなるのだろうと気づいた。
私の実家は、都城市山之口町だ。実家の近くを散歩していると、こどもや大人関係なく、行き交う人とあいさつをする。この習慣は、私が小さい頃からある習慣で、当たり前だと思って育ってきた。田舎ならではなのかもしれないが、街中(都会)に近づけば近づくほど、この習慣は、希薄するように感じる。
こどもとスーパーや散歩をしていると、知らない人に声をかけらえることもある。この時は、山で感じたあの瞬間と同じ感覚を覚える。
昨今、いろんなことが個別化し、子育て環境もその影響を受けている。人と人とのつながりが希薄し、子育てが孤立している。子育ては、本来、生物学上、群れ(みんな)でやるもので、一人でやるのが、そもそも不自然だ。昔は、みんなで子育てをしていたし、そんな環境をもう一度創れたらと思っている。
そのヒントは、山にあるのではないかと思った。
私たちの暮らす町は、遠かれ近かれ、地続きで山とつながっている。山でやっていることを、地続きで伝えていくことができるのではないかと思っている。山で感じたあいさつや思いやりを交わす人の営みが、日常の暮らしの中に戻ってきたら、地域が温かくなり、子育てしやすい地域になるのではないかと考えている。
山だけでなく、私たちの暮らしは、川や海ともつながっている。そういった自然環境の中に自分がいることを認識することで、スマホやSNSなどで行き過ぎた自分の感性のチャンネルを調整することができると思う。
まずは、自分の身近な自然に触れてみてはどうでしょう?
足元に咲く小さい花があなたにあいさつしているかもしれない。
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