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勉強か?スポーツか?

子育てをしていると、親同士の会話の話題は、自然と子育ての話になる。
「うちの子は、勉強が苦手で・・・」
「うちの子は、どんくさくて、スポーツはダメ!」
というフレーズをよく聞く。私がこどもの頃、自分の親に言われたこともある。このよくある会話のやり取りが気になったので考えてみた。
なぜ、勉強orスポーツの2つのものさしだけで計るのだろうか?
勉強も、いろいろある。学校の教科だけで考えても、国語・社会・算数・数学・理科・英語・体育・美術などがある。
スポーツは、サッカー・野球・テニス・柔道・剣道・卓球・バレーボールなどがある。スポーツは、約200種類あるとも言われている。
参考:スポーツ辞典 -約200種類のスポーツ一覧- - 笹川スポーツ財団 (ssf.or.jp)
勉強とスポーツだけの2つのものさしだけで、こどもの未来を計るのは、かなり危ないように思う。

いろんな視点でこどもを見ると、良さが見えてくる。
ここでは2つ紹介したい。
1つ目は、人間には「元々、育つ力がある」という視点。野菜や花の種のように、種から根っこが生え、種から芽が生える。種の中には元々、育つ力がぎっしり備わっている。あとは、土や水、太陽の光といった周りの環境を整えれば、勝手に育つ。こどもは、空っぽの存在ではなく、種のように元々育つ力が生まれながらにして、備わっているという視点に立つと、子育ての景色が変わってくるのではないだろうか?私たち大人が子育てでできることは、種に何でもかんでもすることではなく、種の力を信じて、周りの環境を整えてやることしかできないのではないだろうか。
『瓜の蔓に茄子はならぬ(うりのつるになすびはならぬ)』ということわざがある。このことわざの本来の意味と異なるが、キュウリは、ナスビにはなれない。マケーターの森岡毅氏は、自分の強みについて、「ナスビは、立派なナスビにするしかない。」と述べている。
我が子には、私のコピーではなく、超える存在であってほしいと思う。
参考資料:https://www.youtube.com/watch?v=VdvgbdaYNVM


2つ目は、ハワード・ガードナー博士が提唱した「多重知能理論」という視点である。
言葉だけだと固い言葉だが、

”私たち人間は、8つの知能を持っており、それぞれの知能の強弱がその人の知能の個性となる”

という思想である。
参考:著書「自分の強みを見つけよう 「8つの知能」で未来を切り開く」(有賀三夏氏)

8つの知能 
作成:Nature&Community NANAIRO

この8つの知能の視点で、子どもたちが興味関心や好きなことから、その子の個性を、すべてではないが、捉えることができるのではないだろうか?
少なくとも、2つのものさしよりも、ポジティブに捉えることができると思う。また、自己分析としても活用できると思う。

元々、育つ力があり、いろんな知能を兼ね備え、その知能の強弱によって多様な個性があるということも価値観の中に持っていると、親同士の子育ての会話も変わってくるのかもしれない。
『瓜の蔓に茄子はならぬ(うりのつるになすびはならぬ)』
本来の意味は、”平凡な親から非凡な才能をもつ子は生まれないたとえ。 また、子は親に似るものだということ”
意外と、こういう会話は、こどもはよく聞いているので、気をつけたい。(笑)


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