見出し画像

WHITE CROSS 医療系メディアとしてのあり方

私のNoteでは、歯科医療に専門特化したヘルスケアベンチャーのWHITE CROSS株式会社の経営を中心に、ベンチャー企業での日々を記しています。

今回は、WHITE CROSSの医療メディアとしてのあり方について描いていきます。

メディアとしての基本姿勢

WHITE CROSSの祖業は、企業名を冠した歯科医師向けウェブメディアです。メディアとしてサービスインしたのは、2016年3月7日のことでした。道半ばですが、気づくと6年以上運営してきたのだなと感慨深いものがあります。

専門職向けメディアの運営において重視しているのは、その職業観を肯定し、ユーザーに真に役立つ・届けたいコンテンツを届けることです。また、歯科医療は未完成の科学です。それゆえに、様々な正義・人間関係があります。そこに対しては、徹底的に中立であることを旨としています。

医療である以上、真面目さこそが美徳です。日々の研修を通じて、社員には仕事のみならず、プライベートにおいても人として正しく真摯に生きることの大切さを伝え続けています。

特に経営陣には、医療ビジネスの本道以外のことには近寄らず、度を過ぎた贅沢をするようなことを慎み、真面目に経営道を歩むことを強く求めています。星野リゾート代表の星野佳路社長は、「優れたリーダーになるために身につけるべき5つのこと」という講演の中で、

私がこれからビジネスの分野でリーダーシップを発揮する方々にお伝えしていきたいのは、質素倹約です。社員は見ているのです。経営者は、費用を節約しろというし、利益をあげろという。会社のお金を節約して使おうと。だけど、自分の生活はどうなんだということは必ず問われるのです。

中略

経営者の本性は、経営者がどんな生活をしているのか。どんな車に乗っているのか。どんな時計をしているのかに現れます。そういうことがかなり語ってしまうわけです。辛いことかもしれないですが、本当のリーダーシップを発揮するためには、自分自身が身の丈にあった生活をし、自分自身を律することでいかに社員との親近感を近づけていけるかが大切です。それが、いざという時にリーダーが力を発揮する上ですごく役に立つし、信頼してもらえることに繋がると私は思っています。

と仰っています。

経営陣の不誠実は、社員を深く傷つけます。ただ、誤解されないように記載すると、克己心を持つことは大切ですが「経営陣たるもの、霞を食べて生きよ」という意味ではありません。私は、全社員に対して公開されている「私のトリセツ」にて、

無意味な贅沢や華美さを嫌います。富に溺れる心は持ち合わせていませんが、富を楽しむ心は持っているため、人生を豊かにする”意味のある贅沢”は好きです。

と記しています。ベンチャー企業の経営陣として生き残って成長していくためには、クリエイティブであることと、どれだけ苦しい状況でも楽しめることは必須ではないかと私は考えています。良質なインプットがない状態で、良質なアウトプットを期待することはできません。人生の明るい面を知らない人に、苦しい状況を楽しむことはできません。

私は研修を通じて、「良い友達と過ごし、良い恋愛をして、家族を大切にして、いろんなところに旅行に行って、美術や映画を見て・・・自分自身へのインプットの質に責任を持って人生を豊かにしてください。それが仕事にあらわれます。」と社員に伝えています。度を過ぎていなければ人生を豊かにする”意味のある贅沢”は楽しむべきですし、それは質実剛健でもあります。

それが、”メディアとして大切にしていること” とどう関係あるのかと思われる方もいらっしゃるかと思いますが、大いに関係があります。作り手の生きる姿勢は、そのメディア・サービス、作り上げるコンテンツの一つひとつに影響を与え、顧客に伝わります。

神々は細部に宿ります。そして、神が宿るような細部を作り上げる鍵は、人の心にあります。

学府を大切にすること

日本には、29校の歯科大学があります。WHITE CROSSと学府とのつながりは濃く、私自身は歯科大学5校で、教鞭を取らせていただいています。そこでは私自身が学生だった時に聴きたかった、歯科医療の可能性に光を当てた講義をさせていただいております。無論、信念を持って語ることができることのみを伝えていますが、”未来の歯科医療を担う大学院生さんや学生さんに希望を持ってもらいたい”という願いから学府との関わりを大切にしています。

また、WHITE CROSSでは現在、東京医科歯科大学の学生さんをインターンとして受け入れさせていただいています。それに伴い、CTOの後藤が客員准教授を、副社長の田代が客員助教を、執行役員の栗本が客員講師を拝命しています。

画像1


医療系ベンチャーでの研修を、大学の正式なプログラムとしている医科歯科さんの懐の深さに驚かされます。預からせていただく学生さん達の人生に、少しでも良い影響を与えられるように大切に向き合わせていただきます。
歯科系の指定ベンチャー第1号として、歯科医療の社会的価値の高さをしっかりお伝えしながら、如何にしてビジネスの力を社会変革に活かしていくかを体感してもらう所存です。

メディア事業を祖業する企業として、若い方々に向けて希望を歌えることは責務でもあると私は考えています。

業界団体を大切にすること

これもまた、とても大切です。日本歯科医師会は120年以上の歴史を持ち、全国に約64,000名の歯科医師会員を抱える公益社団法人です。乳幼児歯科健診や学校歯科健診、「8020運動」など、行政と協力し国民の健康と福祉を増進する事業を行っています。

⼝腔の健康が全⾝の健康に影響を与えるというエビデンスの発表とともに、歯と超⾼齢社会となった⽇本国全体の⼈⼝動態と、国家の医療費財政事情が相まって、ますます重要度が増している存在と⾔えます。

WHITE CROSSでは4月より、歯科関連の業界誌・紙で構成する歯科記者会に加入させていただき、日本歯科医師会が毎月行う定例記者会見などに参加しています。そして、WHITE CROSSの映像配信サービスのノウハウを活かし、会見の様子を完全ノーカットで生配信させていただきました。

画像2

歯科医療の職業観を肯定し、業界団体が導こうとしている方向性を適切に、そのまま報道すること。それこそが、中立のメディアとして持つべき姿勢です。

WHITE CROSSにご興味をお持ちの方へ

WHITE CROSSは、京セラ、トヨタ、リクルート、ファーストリテイリングのような永続性のある偉大な企業を目指しています。そして現在、ベンチャーステージの真っ只中にある小さな苗木です。

未来視点に立って大樹を育てていこうとするWHITE CROSSのあり方に共感してくださる方からのご応募を、心よりお待ちしております。カジュアル面談も大歓迎です。気になられた方は、ぜひ採用ページを覗いてみてください。

WHITE CROSS 執行役員・管理部 部長 永畑のnoteはこちら


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?