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[Tips]患者さんの退院をスムーズにするちょっとした工夫 ④運動量の調整

こんばんは。masaです。


入院でのリハビリで「運動量」の意識はされていますか?

療法士目線だと「Borgスケールが〜」「心拍数が〜」など色々な基準があると思います。

ただ、その視点はあくまで療法士の視点で、患者さんにはわかりづらいんですよね。もちろん、心臓系の疾患で自覚症状と身体症状が乖離している場合もあります。

ここでは整形外科系の患者さんでお話をします。


単純に考えて、家で横になっている時間はどのくらいありますか?

おそらく、睡眠時間や昼寝の時間以外はあまりないはずです。

ところが病院ではどうでしょうか。


リハビリ時間以外はベッドで横になる時間が長くなっていませんか?

回復期病院でさえ、1日の平均リハ単位数が6.5単位です。(2020年5月のデータ参照)

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急性期病院などのデータはあまり公表されていませんが、これより短いことが予想されます。

そうなった時に、リハ時間=離床時間となると1日に2時間しか抗重力位にいないということになります。そして退院後は元の日常に戻る・・・

そうなったら体力低下で以前の生活にすんなり戻ることは難しいように思います。


そのためにも

●リハビリ時間にはプラットホームを使わずに座位や立位練習を多めに行う

●リハビリ時間以外も座ってテレビを見られるような環境設定をする

●病棟を自分で動けるような安静度にする


このような対策で患者さんの持久力、体力面での改善が見込めますね。

退院間際、入院直後などの時間的なもの、全身状態などを考慮した上で元の生活に戻れることをみんなで考えてみましょう。

皆さんの病院で何か工夫をされている方がぜひ教えてください。

患者さん視点のお声もお待ちしています。


お読みいただきありがとうございました。


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