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続・ローカル複業化ラボ

☑ 地域にとって良いことで
☑ 自分が心からやりたいことを実現するため または
☑ 課題感を解決するため
に 自らプロジェクトを立ち上げ、自らコミュニティを創る”ローカル複業化ラボ”。

今年の春「スタートします」と宣言して、4月~プロトタイプのver0.0期として6名が参加してくれてプロジェクトをそれぞれが立ち上げ、そして、この8月からVer1.0期(5名)がスタートしました。

どれくらいの方が共感してくれるのか、という不安もありましたが、皆さんしっかり共感してくれてラボがスタート切れたこと、うれしく思っています。

◆ラボが本格的にスタートしました。

さて、このラボでは、最初にプロジェクトを立ち上げるワークショップを行います。説明会を含め全7回、約3か月にわたりプロジェクトを設計・立ち上げを行います(2022年8月現在)。そしてプロジェクトを立ち上げた人のみがラボメンバーとなり、その後は3か月に一度ゆるく集まり、近況報告したり、その時々の各自の課題解決などの勉強をしたりしていきます。

そして、つい先日、「え、もう3か月たったの?」という感じでしたが、ワークショップ後初めて0.0期生のラボメンバーで集まりました。

今回は、せっかくなので、その日に集まれた3名のプロジェクトを、僕が勝手に紹介してみたいと思います。

◆プロジェクトの紹介

①Co-shoku 稀~まれ~

Co-shokuは「コワーキング×食」。
こちらは、食生活をコワーキングしよう!という、服部秀子さんの提案です。

なぜCo-shokuを始めたかといえば、

誰かのために、誰かが食事を作る。
これまでは家族という枠組みだけで営まれてきたことを
家族という枠組みを外して営んだらどうなるのか?

をやってみたいと思ったからだそうです。

服部さんはオランダに住んでいた時のことを思い出しながらこう言います。

なぜ、日本はそれぞれの家庭でそれぞれ料理をするのか?食品ロスにもつながるし、時間ももったいない。家族の定義をもう少し広げて、「食べるをコワーキング」すれば、より健康的に食事ができるはずだ。

服部さんの言葉を、僕の言葉で要約、いや拡大解釈!?しました

確かに、僕も共感します。
うちも夫婦で二人で暮らしていますが、お互い食事をつくる優先順位を落としてしまうタイプ。たまに作るものの、つくりすぎてしまったり、毎日作るわけではないから素材をだめにしてしまったりということをしてしまうことがあります。それに、特にお互い忙しい時は栄養バランスなんて全然考えないから偏ってしまいがち。それならば、こうやって食もコワーキングにしてしまう仕組みはありがたい。

そして、服部さんも言っていますが、誰かのためにつくるからこそ、いつもよりちょっと健康に配慮した料理を作ることができると思います。自分も招いた友人もみんなで健康に、これとってもありがたいですよね。

ラボメンバーでの初「稀」の様子

先日、服部さんがラボメンバーで「稀」を開催してくれました。
普通に楽しかったです。そしてやっぱり健康的な食事ができたと思います。そして、そして、もう一つ勝手に僕が思ったのは、もし僕の家で「稀」を開催することになったら、人を招くからこそ家の掃除もするはずで、家の状態もきれいに保たれ、これまた健康に良いというメリットもあると感じました。

その後も「稀」は何回か開催されています。この9月も開催予定だそうです。

ちなみに、なぜ「稀(まれ)」なのか。頻繁にやると疲れちゃうから、程よいペースで開催⇒稀だそうです。この辺も服部さんぽいし、ローカル複業っぽくて僕は好きです。

今夜は中井 伶美&石田 諒さんちで 「co-shoku稀」🐈 みんなで食卓を囲むってやっぱり 楽しくて美味しい。 ありそうでなかった こういう場所。 やってみたい人、募集中♡ 稀の詳細はコメント欄の記事を お読みください。

Posted by 服部 秀子 on Saturday, August 13, 2022

あ、そうでした。
1つ大切なことを伝え忘れていました。
この「稀」のコミュニティは「料理を作る人」のメリットを優先しています。これ、コワーキングする上で、特に大切になってきそうですよね。

今後の活動が楽しみです。
詳しくは服部さんのnoteを読んでみてください。

②リバースウッド~伐採で処分するハズだった原木を薪へ変える~

さてこちらは、普段はウェブ関係の仕事をフリーランスで営む小田航平さん。間伐などの伐採で行き所がなく処分されるはずだった原木を調達し、コミュニティのチカラを使って薪に変えるプロジェクトです。

まずは、僕の運営するうちやまコミュニティ農園の一角に、薪割&保管するための場所を設けました。早速小田さんが、地域の間伐材などを集めてきています。そして、その活動を見た人たちが興味を持ち、一緒に活動する人が集まり始めています。

というのも、うちやまコミュニティ農園のある敷地では、様々なプロジェクトが生まれてきていて、コミュニティ農園の他、農業複業化プロジェクトや、土づくりから畑を学ぶコミュニティなど、様々なプロジェクトが生まれていて、子供も合わせると80名近くが出入りしている場所です。農的な暮らしと「薪」は言うまでもなく相性が良いし、実際に自分の家で薪ストーブを使っている人も多いため、必然的にコミュニティが広がっていっているような気がします。

実際、薪ストーブを使っていると、薪の調達って課題なんですよね。特に佐久地域は移住者が多く、薪ストーブ導入しているところも多いので、とある地域では薪の取り合いになっているところもあるようです。お金を払えば買える、という常識が通じない場面が出てきそうな勢いです。

まさしく、ローカル複業化プロジェクトの大切な側面がここにあると思います。捨てられるはずだった原木をつかって仲間と共に楽しく薪を自給する。そして余った薪を販売してマイクロビジネス化する。この事業一本で生きていくのはなかなか難しい、でも、複業だったらいける。しかも楽しく。さらにしかも、仲間の知り合いから原木を調達できるようになったり、薪を割る仲間も増えたりと、じわりじわりコミュニティが広がっていく。ローカル複業の面白いところでもあると思います。

あとは、分かりやすくて人気がある「薪」だからこそ、今の常識に飲み込まれないでどうバランスをとっていくか、このあたりの仕組みを作っていく次の3か月になりそうです。こちらもどう広がっていくのか楽しみです。

③KARIUDO GUILD~肉の自給自足オンラインコミュニティ~

こちらは佐久に移住してきたばかり、IT系の仕事をフリーランスでやっている町田真也さんが手がけるプロジェクトです。

ITのチカラを使って、より多くの人が、より楽しく獣害(と言ってしまうのはなんだか気が引けますが)に関われる仕組みを構築しようとしています。もちろん命をいただくことへの感謝の気持ちは忘れず、むしろ大切にしているプロジェクトです。

つい先日の町田さんの投稿。

狩猟免許の「わな」と「第一種銃猟」免許2つとも無事に合格したぞー!!✨✨ 試験前に結構勉強したのですが、たぶん一夜漬けでも受かってたかも...😱 前日にテキスト買ってる人でもみんな受かってたので。 佐久会場の合格率は95%ぐらいだったと思...

Posted by Machida Shinya on Monday, August 29, 2022

まずは自分が猟ができるようにと、先日「わな」と「第一種銃猟」免許を取得されました。ただ、「さて、免許もとれたし、すぐ猟に出るぞ~」という訳にもいかないそうで、まだまだハードルがたくさんありそうです。免許制なので、法律に基づくルールがあるのは言わずもがなですが、それに加えて猟友会ごとにローカルルールがあるらしく、町田さんのようにこちらに来たばかりの人だと、なかなかハードルが高いようなのです。詳しくは投稿を見ていただければと思いますが、でも、ここにも果敢にチャレンジして道を切り開いてくれるのが町田さんのはずですし、それは、これからこの道に入りたいと思っている未来の仲間たちにとってとても大きな道しるべになると思っています。

ただ、きっと地域でも町田さんと同じような価値観もって猟に出ている人もいるはずです。僕の役割は、そういった人に町田さんがつながれるように最善を尽くすことだと思うので、できる限りいろんな人をつないで、ビジョンや価値観を共有できる仲間ができることを願っています。

◆ベースにある価値観がコミュニティ間のつながりと広がりを促進する


食のコワーキング、薪、鹿肉。
これに加えてお米や大豆を作っている農業複業化プロジェクトのコミュニティ。プロジェクトを主宰する人も、そこに参加するメンバーも違いますが(被る人もいますが)、根柢にある価値観は似ている人が多いです。ローカル複業の素地ができるまでは価値観が似ている人に集まってほしいという思いが僕の中にはあるので、ローカル複業化ラボに参加してもらう前に、2時間もかけて説明会を行っているわけなんですが(たぶん、めっちゃ面倒な入口になってます)、やはり今後もしばらくはそうしていったほうが良いなと実感しています。

例えば薪のプロジェクト「リバースウッド」に、最初に興味を示して小田さんと一緒に活動を始めたのは、隣の敷地で活動している農業複業化プロジェクトのメンバーでした。たまたまその場に居合わせて、ちょっと話をしただけで意気投合して活動できているのは、やはり、根柢にある価値観に近いものがあるからだと思うのです。

そして、食、薪、鹿、農など衣食住に関することは相性が良いし、さらには自分の暮らしを自分でつくっていきたい人が集まっているからこそ、それぞれのコミュニティメンバー同士がつながり、ローカル複業の有機的な広がりができていくことを、この数か月で確信しました。

◆参加しながら、いつか自分のプロジェクトを。応援してくれる人との接点も大切。

ということで、僕はまずはプロジェクトを自ら立ち上げていく人を増やしたいと思ってこのラボを立ち上げました。そして共感してくれる人も一定数いて、様々なプロジェクトが立ち上がってきています。なので、今後もプロジェクトを立ち上げる人を増やしていきたいと思っています。

でも、ちょっと今回僕の中で考えを少し変えてみようという出会いがありました。先日スタートした第1.0期のメンバー募集時の説明会に参加してくれた、とある方との接点からです。

その方は佐久地域に移住してきて2年、リモートで東京の仕事をしています。地域に接点を持ちたいけど、なかなかその接点が持てなくて困っていたとのことでした。ラボの説明会も、どちらかというと、自分でプロジェクトを立ち上げるというよりは、地域との接点を持つためにラボで立ち上がったプロジェクトに参加してみたいとのことでした。ラボはプロジェクトを立ち上げる人の集まりなので、ちょっと違うかなと最初は思ってしまいましたが、アウトドアや薪のプロジェクトに興味があるということだったので「リバースウッド」を紹介してみました。

そしたら、すっごくはまってくれていて、立ち上げた小田さんとアイデア交換しながら薪棚を一緒につくったりなどなど、きっと小田さんにとっても強力な仲間として活動をしてくれているのが目に飛び込んできました。

佐久地域は特にこのような方が多い地域なので、こういった方が地域のプロジェクトを知ったりお試しで参加できるような場があっても良いなと思ってきました。(僕は、まずはいろんなプロジェクトが立ち上がって、それぞれのプロジェクトに参加するメンバーが増えて、他のプロジェクトとの交流が生まれたらいいなと、プロジェクトありきで考えていたので、プロジェクトに参加したい人たちのコミュニティはもっと後でもよいと思っていたというのが正直なところです。)

ということで、ラボメンバーと共に、みんなのプロジェクトを知ってもらう機会を創りたいと思いますので、追って告知します。どうぞよろしくお願いします。










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